もともと日本で働いていた時に、会社を辞めて留学でオーストラリアに行こうと思ったのですが資金面で折り合いがつかず、それならば転職してオーストラリアに住めばよいのでは?と考え、転職して駐在員として派遣されています。
ここでは「オーストラリア駐在員」になるために「どんな企業に転職すればよいのか」「どの転職エージェントを使えばよいのか」など、私の経験の範囲内でまとめてみました。
オーストラリア駐在求人で検索して出てくるブロガーの嘘情報について
オーストラリア求人で検索するとヒットするオーストラリア在住と称すブロガーが多いのですが、彼らの殆どは、オーストラリアでの労働ビザを持たない違法労働者のように見えます。
ブログPVが10万を超えました!などと言っていますが、収益は日本で納税しており、彼らは自分のビザについて全く言及しておらず、観光ビザまたはワーホリビザで住み着いて、ブログを書いて収益を得ています。
そのため、紹介サイトには下記のようなアフィリエイトが多いです。
・オーストラリア求人で転職するならJAC!
・DYM転職を既卒やフリーターならおすすめ
感想を一言で言うと、馬鹿か?です。まずJACについてですが、オーストラリアで転職できるような求人は皆無で、JACリクルートメント自体もそうした海外向けの転職を誘導する訴求をしないようにと、アフィリエイトをしている悪質ブロガー向けにアナウンスしています。
さらにDYM転職ですが、アフィリエイトの担当者はオーストラリアに転職したいと考えているフリーターには登録されても意味なく、転職サポートすることができないので、登録を誘導するなと思っています。
こうした全くオーストラリア転職に向いてもいない転職サイトを、自分らの私利私欲のために登録を誘導するようなクソブロガーには怒りを通り越して笑いがこみ上げてきます。
しかも、10万PVを超えました!社畜を辞めてフリーランスになりましょうという情弱に気持ちの良いセリフを吐き続け、サロンや情報商材に誘導してくるオーストラリア在住(笑)ブロガーも多いので、警戒しておきましょう。
大学院留学などで卒業後してのオーストラリア転職は厳しい
自分の場合、社会人3年目で会社を辞めて「オーストラリア」には大学院留学使用と思っていました。
実際に下記の大学院(MBA、ロースクール)の入学許可なども貰ったのですが、留学費用が高すぎて無理でした。
私が出願して入学許可が出ていた大学院が下記でした。
・ニューサウスウェールズ大学(シドニー)
法学部学費(半期)
・シドニー工科大学(シドニー)
UTS学費一覧
・オーストラリア国立大学(キャンベラ)
留学費用としては、学費で500万円前後、3年間の生活費も500万円前後と想定すると、3年間で1000万円近くかかります。
3大学院からの入学許可がある状態で日本の奨学金も申請していたのですが却下されてしまい、資金的なメドが立たず留学は諦めました。
下記、奨学金の一覧ですが、日本は国内向けの大学院など奨学金という名の貸付は充実しているものの、留学向けの奨学金は少なく、企業からの推薦がないと受けられないなど、かなり厳しいと感じました。
また、オーストラリアの場合は、生活費が高いため自己負担に占める生活費の割合が多いのですが、日本の奨学金では学費のみ全額補助というタイプが多く、一部補助が受けにくいため利用しにくいと感じています。
奨学金は海外留学用に2~3件あったのですが、理系の大学院じゃないとダメだったり、社会人経験があるとダメだったり制限が多すぎて全部落ちました。オーストラリアの大学院の場合は、専攻にもよりますが1年間で500万円くらいは生活費込みでかかると思います。
大学院に行ってオーストラリアのtemporary graduate visaを取得して、現地で仕事を探すのはいいのですが、最低でも3年前後は取得までかかるだけでなく、費用面でも厳しい戦いになるため、大学院を勧めるクソブロガーは消えてほしい限りです。
入学手続きのために行った「勉強」「手続きのための費用」「時間」は全て無駄に終わりましたが、どうしてもオーストラリアに行くことは諦めきれず、何とかしてオーストラリアに行く方法はないか考えました。
ワーキングホリデーはキャリア構築ができない
オーストラリアに行くのであれば、多くの人は「ワーキングホリデー制度」を利用することを考えるのではないかと思います。
ワーキングホリデービザも、情弱狙いのクソブロガーが、提携している現地のエージェントからのコミッション欲しさに、転職する前にワーキングホリデービザで現地に行ってファームなどで働いてみましょうと誘導してくる傾向があります。
ただ、私の場合は日本でキャリアを3年近く積み重ねていましたし、言い方は悪いですがワーキングホリデーに人気の農場アルバイトとか飲食店アルバイトなど「単純労働」をして稼ぐ気にはなりませんでした。
現に、私の周囲でも、既にメジャーになったここ10年前後でワーホリ後にオーストラリアに残っている人は皆無で、殆どは数十年前にオーストラリアに移住してきたベテラン組か、現地で駐在派遣されて永住コースの会社員ばかりです。
ワーホリを勧めてくるブロガーにも、そいつらが留学エージェントとコネクションを持っていないか、調べてから信用するか判断するべきです。
また、ワーキングホリデー期間が終わった後は、殆どの日本人は低賃金の留学斡旋会社でビザが下りるまでの数年間働いたり、日本食レストランで何のキャリアにもならない仕事に付いたりしていることを聞いていたので、そうした時間の使いかたは嫌だなと思いました。
そのため、ワーキングホリデーは利用せず現地で生活する方法はないか考えた時、日系企業で駐在員として働く方法に興味が湧きました。駐在であれば、駐在先で転職することもできるので、オーストラリアに残るにも、また別の国(シンガポールは有名)で転職するのも悪くないと感じました。
オーストラリアで駐在求人を探す方法
日本からでもオーストラリアで働く求人を探せることはネットで調べて知っていました。
ただ、実際にどの「転職エージェント」を利用するべきか分からず、検索して出てくるエージェントに取りあえず5社ほど登録しましたが、コミュニティサイトを利用していると称するクソブロガーに騙されて、JACやDYMに登録しましたが、全くオーストラリア求人を紹介してもらえませんでした。
個人情報をなるべく表に出さない方針と、その自称オーストラリア在住のブロガーはプロフィール蘭で主張していますが、恐らくビザなどで現地で就労できないタイプナノではと思います。
こうした嘘情報を流して、アフィリエイト報酬を得て生活している在住(笑)ブロガーは、現地でも話題になっていて、オーストラリアの評判を落とさないで欲しいと切に願っています。
そうして、クソブロガーに騙されながらも、実際に使ってみて分かったのは、オーストラリアで働ける求人を紹介してくれる「エージェント」は限られていたことです。冒頭でも説明した「マイナビエージェント」が、私の希望する日系企業のオーストラリア駐在員求人を多く紹介してくれました。DYM,JACは日本国内ではいいと思うのですが、オーストラリア転職でおススメするのはアホとしかいいようがないです。いい加減にしろや。
オーストラリア専門転職エージェントが使えない理由
オーストラリア現地の求人サイト、転職エージェントは役に立ちませんでした。理由としては、現地拠点の求人サイトの場合「既に現地で働いている日本人」でないとビザなどサポートしてくれないからです。
下記にて、私が登録してみたものの、日系企業のオーストラリア駐在求人が殆どなかったのは、下記のサイトでした。
・チアーズ
オーストラリア現地情報を扱うウェブ版のフリーペーパー。求人情報も扱っているが、殆どが「日本食レストラン」「ファームワーカー」でした。ビザがあって既にオーストラリアに滞在している人が対象。また、在宅勤務で月収いくらのような怪しい求人も多く、実際に使えないと感じました。
・Staff Solutions Australia
基本的には求人紹介よりも、留学斡旋等をやっている会社で、ワーキングホリデーのアレンジなどがメインのようです。
・Daijob.com
外資系、バイリンガル向けの求人サイトなのですが、オーストラリア駐在員求人は殆どありません。中国、インド駐在が少しあったくらい。ほぼ東京勤務の求人紹介サイトです。企業が運営していると思うのですが、サイトデザインなど個人で運営しているのかなと思ってしまいました。オセアニアで検索しても1件しかヒットしませんでした。
・Indeed.com
世界中の求人情報が集まるサイトですが、基本的に現地で働いている人向けの求人しかないです。特にビザサポートが全く期待できず、オーストラリアに住んでいる人がメインといった求人サイトでした。
・ビズリーチ
ブロガーを中心にステマが多く、海外勤務求人も多いとステマされていることが多いのですが、実際にオーストラリアの求人は殆どなく、紹介できるエージェントも存在していない状況でした。
現地を中心に活動している専門エージェントの場合、留学斡旋メインだったり、ワーホリ斡旋メインだったり転職支援よりも別の事業がメインです。求人案件もそのコネクションの強い「ラーメン屋」「うどん屋」「日本食レストラン」が中心になっているようです。
はっきり言って日本で普通に正社員で働いていた人がやる仕事ではないかなというのが感想でしたし、オーストラリアに行くのだから日系企業でも現地企業と絡みのある仕事がやりたいと思いました。
その場合は、現地エージェントのインターンやワーホリで安い労働力を企業に提供することに注力している会社に転職相談しても、まともな求人案件を紹介して貰えないのは明白です。
オーストラリアで駐在求人を探すときに気を付けるべき点
最終的に、「マイナビエージェント」で紹介して貰った日系メーカーのオーストラリアシドニー支社での駐在求人を紹介して貰って転職したのですが、他にも同時に資源系の会社でもメルボルン勤務で面談は進んでいたり、自分的には求められている感触はありました。
実際に、2つほど別の会社の求人を紹介して貰いましたし、駐在求人自体はそれなりに数はあるなというのが実際に転職活動を進めてみての感想です。
とはいえ、求人の数が多く感じたのも、恐らく適切なエージェントを利用したからで、現地密着型の日系転職エージェントを利用していたら恐らくここまで沢山の求人を紹介して貰えなかったと思います。
オーストラリア勤務求人で気を付けた点
・勤務地は都会か?
・給与は現地水準か?
・日系企業同士で完結する仕事か?
勤務地については、私は留学をする予定だったときに、いくつかの都市に視察に行っていたのですが、シドニー、メルボルンなどの都会のイメージがった都市でも中心部以外は、本当に何もないですし治安も良くないなと感じていました。
メルボルンでの日本人求人の状況
メルボルンでの日本人求人の多くは、ワーホリ向けの奴隷労働に近い待遇での求人ばかりでした。
しかも上記の掲示板を見ても分かるように、飲食店などの求人が出ていても、月に5件前後でクズのような条件での募集しかありません。
さらに、上記の掲示板も、80%以上が意味不明な広告ばかりで、明らかにメルボルンで求人を調べている日本人の邪魔にしかなっていないなど、運営者の神経を疑うレベルです。
伝言ネットなども、全く同様の求人ソース(クラシファイド)を掲載して、クソのような日本人募集の求人ばかり掲載していて、明らかに日本人がメルボルンで働くための選択肢を奪っているとしか思えません。
JAMSも知名度はあるようですが、ほぼ同じような手法で、クラシファイドの求人をサイト内に組み込み、間に【大好評につき12/31まで現金プレゼントキャンペーン延長】など、マルチ臭い広告を挟むなどメルボルンの求人検索結果をとにかく汚染していると思いました。
他にもリモートワークの求人募集で、ユーチューブ動画の字幕を付ける仕事のような怪しい仕事も掲載されていたり、メルボルンに全く関係ない範囲で、求人募集を行うなど悪行を重ねています。
シドニーの求人状況について
シドニーもメルボルンと同様に、クラシファイドの謎の求人募集が、基本になっていて、全くシドニー関係の求人情報をみつけることができません(まともな求人)。
また英語力ですが、TOEICなどは全く重要視されずに、実践的に使える英語については、転職後にブラッシュアップしていけば問題ないです。
キャンベラなどもオーストラリアの首都ですが、本当に何もないですし、何もないわりに家賃も高かったりで日本人的に納得できない部分は多いと感じていました。そのことからも、転職するのであれば、少なくとも大都市のメジャーなオフィス街に支社がある求人にしておいたほうが良いです。
給与についても、平均年収で1万ドルくらいあるので、日本の500万円(5万ドル)程度の給与だと現地で生活するのは結構厳しいです。できれば800万円(8万ドル)くらいは貰えるような求人を見つけるようにしたほうが良いです。ただ、実際には自分の経験値や希望する業界にも給与水準は変わってきますので、一度エージェントにどんな求人があるのかだけ見てもらうのが良いです。
せっかくオーストラリアで働くわけですし、私は現地の企業との取引のある求人を希望しました。シンガポールで働いていた友人がいたのですが、ほとんど日系企業同士の仕事しかないので、日本語しか使わず、全く英語力は上達しなかったそうです。せっかく人生の貴重な数年間を過ごすわけですから、なるべく外部の企業とやりとりのある業界を探してもらった結果、日系メーカーを選んでよかったと思います。
メルボルン、パース、キャンベラ、シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストの駐在求人を紹介してくれました。経歴書、面接対策などもしっかりとサポートしてくれました。
メルボルン、パースの求人紹介があったが、書類審査で落とされた。利用条件は特にないが、対応は落ちる。
他にも登録したJACリクルートメント、パソナなどは該当求人がなかったので、上記の2つに登録しておけば、駐在求人は網羅できると思います。