具体的に下記の結論になりました。
・Vorkersの平均残業時間は参考になる
・カイシャの評判は信憑性が怪しい
転職会議(転職ナビ)は信憑性以前に情報量が少ないため殆ど利用していませんし、カイシャの評判は転職会社であるエンジャパンが本当に正しくクライアント企業にブラック認定できるのという疑問があるため、現状ではもっともVorkersが参考になると感じています。
Vorkersなど口コミサイトの信憑性を比較する方法について
「Vorkers」「キャリコネ」「転職ナビ」など転職サイトを複数利用した私ですが、基本的に登録するとメルマガ形式で求人が大量に送られてくるサイトは口コミの信憑性に疑問を感じました。
避けるべき転職サイトの特徴が下記でした。
・登録後に異常にメルマガが届く
・勝手に提携エージェントから電話が来る
こうしたサイトは、利用者のクチコミを餌にして、登録者を転職サイトに誘導することで、マージンを得ているため、悪評を書かれた企業から口コミ削除依頼のクレームが来やすいです。
というのも、ブラック企業を多くクライアントとして抱える転職サイトからしたら、転職会議やVorkersは彼らのクライアントにとっては不都合な存在だからです。
そのため、企業との接点が薄い評判サイトのほうが、口コミの信憑性が高くなると感じていて、クライアントと直接つながっているカイシャの評判、転職ナビを運営している転職会議などは、ちょっと口コミの信憑性について疑問を感じます。
Vorkersの口コミ削除サービスの存在について
Vorkersには、企業側からすると、どうしても掲載を許すことができない類の口コミは存在していますので、企業としても嫌な口コミは削除しようしてきます。
その場合、ネットの悪評削除サービスもありますが、怪しい企業が運営していることが多いので、普通の会社であれば専門の弁護士に相談します。
ただ、弁護士経由で来たとしても、Vorkersにとっては、口コミ=商品なので、口コミ削除には対応したくないというのが現状です。
Vorkersも社内で投稿口コミに対しては、不適切な表現がないのかを人力で事前チェックしているので、誹謗中傷とみられる口コミは掲載していない自負があるからです。
投稿者の特定のための着手金などは20万円~60万円程度が相場とされていて、損害賠償までする場合は、その半額プラス15%前後の成功報酬が相場となるため、1つの口コミを削除させるために、50万円~100万円前後はかかるとみるべきです。
そのため、中小企業ほど嫌な口コミでもすべて対応することは難しく、Vorkersの信憑性では中小企業ほど高いと私は見ています。
逆に大手企業の場合は、会社でうつ病になったなど、責任範囲が微妙な口コミについては、即削除される傾向があるため、信憑性は低いと考えるべきです。
ただし、一つだけ口コミ削除依頼でも消せない内容があります。それが、月間残業時間、有給消化率などの数字です。
これは口コミ投稿時に、アンケート方式で入力するのですが、文章での入力は必要ではないため、削除リスクがありません。そのため、実際の数値には信憑性が高いとみて問題ないと考えます。
Vorkersは評価額112億円でリンクアンドモチベーションに割当増資されたが今後は?
Vorkersはリンクアンドモチベーションに2018年9月、評価額112億円で割当増資されたが、今後も口コミ信憑性には変わりはなさそうか個人的な展望を書いておきたい。
まず口コミの信憑性については、既にリクルートに買収されたアメリカやヨーロッパで同じようなサービスを展開している「Glassdoor」を見てみればわかるが、かなり辛辣な口コミが掲載されていて、信憑性は買収や増資されても維持することは可能だとみている。
むしろ、企業側へのパワーバランスが、よりVorkers有利になるので、より公共性が担保されるようになるのではと感じている。
また、今回リンクアンドモチベーションの関連会社化した背景としては、リクルートにがIndeed買収後に一気に日本の求人マーケットを奪取したように、Glassdoorが日本市場に食い込んで来る前に、Vokersが取ってしまいたいという思いが強かったのではないかと感じている。
そのため、今後はGlassdoor対Vorkersというのが、日本の採用市場では口コミ信憑性の面で、貢献していくと確信する一方で、カイシャの評判や転職会議など、目的が単純に自社のブランディング強化やトラフィック獲得の手段になっている口コミサイトは厳しくなるのではとみています。
VorkersはIndeedとglassdoorのリクルート連合軍の包囲網から逃げ切れることができるか
単純に求人検索だけしたいだけならIndeedを見れば十分という空気になってきているのが日本のマーケットで、企業の口コミや企業の直接募集している求人を見たければGlassdoorという流れが今後来ると思います。
転職会議、カイシャの評判は駆逐されて残るVorkersについてIndeedとglassdoorのリクルート連合軍から逃げきってほしいというのが、個人的な願望ですが(リクルート一強はホットペッパーなど過去の歴史を見ると危険なため)、それだけリンクアンドモチベーションが頑張れるのかがカギだとみています。
サポートも欲しければ転職エージェントを利用したほうがいいので、経歴書作成サポートなどない転職サイトは登録しないほうがいいと実際に転職して感じました。
転職サイトとしては「キャリコネ」「転職ナビ」「転職会議」「エン転職」などが有名だと思いますが、基本的には掲載求人は同じで、メルマガでの紹介も、同じタイミングで同じような求人が届きました。
しかも、サイトで積極的にプッシュされている求人というのは、転職サイトに掲載料金を多めに払って応募が増えるようにしている会社なので、あまり人気がない求人が多いです。
そのためか、メルマガでオファー求人などと頑張ってリクルーティングしている企業に限って、転職会議などで会社の評判や口コミを見るとブラックなどと書かれていることが多いという矛盾がありました。
Vorkersリクルーティングの評判について
Vorkersがスタートしている求人サービス「Vorkersリクルーティング」では、それぞれの企業の社員クチコミポータルに、自社の求人掲載を無料でできる仕組み。
掲載自体は無料、メール配信などのプッシュ施策も現状では無料となっており、リクナビネクストなど大衆向け求人サイトのシェアを奪い始めている。
Vorkersリクルーティングは、完全成果報酬型であり、採用が決まった場合のみ一律80万円の成功報酬をVorkersに支払う仕組みになっていて、従来のようにブラック企業でも多くフィーを支払う企業を優先させていた旧来型の求人サイトは駆逐されるだろうと予想している。
企業間での評判も悪くなく、特にホワイト企業、優良企業として知名度は高い企業ほど、採用コストを抑えて採用活動ができるため、評判はいい。
現状では口コミ上位1%の企業に向けて、Vorkersの営業部隊が、恐らく優遇措置含めて導入営業をしているようなので、Vorkersリクルーティングが、転職会議、カイシャの評判と比較しても一歩抜け出した印象。
Vorkersでは、例えば500万円前後の求人を採用する場合、従来の転職サイト、エージェントだと30%前後のフィーがかかるため、企業は約150万円近くを紹介料として払っていた。
そのため、多くの企業では自社サイト経由での採用を強化してきているが、集客力には限界があり、そのニーズをうまく埋めるようなサービスがVorkersリクルーティングになると私は予想している。
既にアマゾンジャパン、キーエンス、イケア、セールスフォースなど近年の中途採用戦線での勝ち組も導入に成功させているので、導入例として営業もしやすく、爆発的に導入企業は増えそう。
Vorkersによって転職サイトのブラック企業が炙り出されている
特に、転職するなら「とりあえず転職サイトは登録すべき」という意見は多いようですが、これは広告会社などの洗脳で、思考停止だと感じました。
具体的には、下記の点で個人的に「とりあえず登録する必要はない」と感じました。
・転職サイト=不人気ブラック求人の処理場
・大量にDMが送られてくる
誰も応募しないような微妙な求人が多かった転職サイトばかりだったため、私の場合は途中退会して、希望求人を個別に紹介してくれた「転職エージェント」を利用して転職しました。
Vorkersの会員数が200万人を超えているように、今後はブラック企業を優良企業だとして紹介することは厳しくなる時代に突入している。
そのため転職活動を始める段階で、CMなどで認知させた「リクナビネクスト」「エン転職」「マイナビ転職」など転職サイトに登録して、とりあえず「求人」を確認させるという名目のもとに、個人情報を抜き出して、末端の転職エージェントにリストを売りつけるビジネスモデルは崩壊に向かっていると思います。
私も転職サイトに登録して鬼のように大量のマッチングメールが届いたのですが、どれも聞いたこともないような会社の子会社の求人で、殆どが訳の分からない商品やサービスを売る営業求人でした。
【転職サイトで紹介の多い求人】
・飲食業界の正社員
・歩合制の営業職
・ベンチャー
飲食業については、正社員の労働時間が長く職場環境が悪いイメージありますし、歩合制の営業職はゴリゴリの営業マンになるのでストレスは半端なさそう、ベンチャーも聞いたこともないような謎の企業が多く、全く転職しようと思えませんでした。
世の中の仕事の殆どは営業なのは理解しているつもりですが「成果によっては年収1000万円を達成できます」「20代の若手が大活躍中」などブラックフラグがビンビンに立っているような求人が大量に届いたのです。
その中から吟味して、良さそうな企業の口コミをVorkersなどを使って調べたのですが、職場環境が滅茶苦茶だったり、大量離職していた残骸のような口コミ評判を見ることが多く絶句しました。
情弱が騙される仕組みを変えられるのか?
その時は、転職サイトと転職エージェントの区別もついておらず、とりあえずCMでやっている転職サイトに登録しておけば何とかなるだろうと思っていましたが完全に甘かったです。
序盤から信頼できるエージェントを利用できていれば、紹介先企業の情報を「担当エージェント」から直接聞き出したうえで、Vorkersなど転職口コミサイトも利用して評判チェックすれば盤石なのは情弱は知りません。
ただ、転職サイトのビジネスモデルがCMも多数展開できるように隆盛を誇っているのは、思っている以上に情弱が多く、転職サイトにとりあえず登録してみて、適当な求人で転職してしまう人が多いためだと思われます。
転職サイトによりますが、転職させれば年収の30%弱をマージンとして紹介企業から貰えるので、年収300万円程度の人柱でも一発100万円近い売上を転職サイトはあげられる仕組みになっています。
勿論、吟味すれば優良求人は紛れ込んでいる可能性も否定しませんが、ビジネスモデルが情弱によって支えられているサービスである以上、利用者側の企業もそれなりのレベルに落ち着いているのではと感じました。
Vorkersと他転職サイトとの比較
転職サイトについては、役に立たなかったと感じてしまったのは、下記の理由です。
・異常な数の求人マッチングメールが届く
・何故か別のスカウト?から連絡が来る
使えなかった転職サイトについては、登録直後から迷惑メールレベルで大量の求人が届くので、捨てアドで登録でもしない限り終わります。
自分の場合は、そのせいでメインメールアドレスを変更しましたし、それだけ転職にコミットできる覚悟がないと転職サイトからの求人マッチングメールは常軌を逸しています。
【積極的に利用しなくても問題ないと感じた】
・リクナビネクスト
・エン転職
・マイナビ転職
・@type
【普通】
・doda
【利用するべき】
・マイナビエージェント
上記の基準としては、転職サイトの場合は、担当者がついて個別に条件に合った求人紹介をしてもらえるところでないと「飲食」「歩合営業」「ベンチャー」のゴリゴリの求人ばかりになってしまう点で、使える使えないを感じました。
使っても問題ないと感じたdodaについては、エージェントサービスもセットになっているので、一般的な転職サイトよりも求人紹介の質が高いためです。
個人的にはマイナビエージェントだけ利用しておけば、転職サイトは利用しなくても問題ないと感じているのですが、どうしても転職サイトは利用したいというのであれば、dodaも利用しておいて問題はないと思います。
ちなみに、転職サイトであっても謎のスカウトサービスから個別に連絡が来て、私も登録していた複数の転職サイトで、聞いたこともないような転職サイトから、個別に連絡がしたい的なメールが届くようになることです。
恐らく登録後も転職活動を始めない登録者のリストを転職サイトは、別の中小サイトに売ることで、マネタイズしているのかなと思っているのですが、これは個人情報が他人に渡っているようで若干怖かったです。
ということで、転職エージェントでも信頼できそうな担当がついてくれるエージェントを探して登録してしまうのが無難だと思います。
求人リストを濾過(フィルター)するのに、信憑性が高いと感じた転職口コミサイトの順番としては、Vorkers>転職会議=キャリコネ>カイシャの評判です。
転職サイトで優良求人を掘り当てることは可能なのか?口コミの信憑性チェック方法
結論としては「リクナビネクスト」「エン転職」など転職サイトを利用する場合は、ブラックの中からホワイトを何とか見つけ出す作業になるので、理論上は転職口コミサイトで企業をスクリーニングすれば見つかると言えます。
ただ、転職サイトの口コミについては信憑性が怪しいものも多く、その場合は自分で企業の口コミを調べる必要性が出てきます。
その点で言っても、企業の評判についても正直に教えてくれるタイプの転職エージェントのほうが、人間を介して紹介してもらえる分、ブラック混入率などは下がるので最強ではあるのですが、念のため自分で口コミチェックする際に実施してよかったことをまとめておきます。
紹介企業の評判をスクリーニングする
最も有効なのが「Vorkers」「転職会議」「カイシャの評判」「キャリコネ」などの転職クチコミサイトで、下記の点で紹介企業の口コミをスクリーニングに使う方法です。
・元従業員の退職理由が分かる
・信憑性の高い残業時間、年収
応募前に職場環境は悪くないかを知ることができるだけでなく、退職していった人たちの理由も、信憑性高く知ることができるので、実際に転職するべきかの判断材料になります。
下記の項目についても、転職口コミサイトを通じて確認することができ、私はエージェントに紹介してもらった求人も最後は念のために、自分でチェックしました。
・一緒に働く社員の雰囲気
・何時ごろ退社できるのか
・ノルマなど厳しすぎないか
・退職者が多すぎないか
・人手不足になっていないか
・給料の査定は公平か
・スキル経験を積めるか
転職口コミサイトは大手のものだと「転職会議」「Vorkers」「カイシャの評判」「キャリコネ」の4つが有名ですが、1サイトだけで口コミを調べていくなら「Vorkers」は最も信憑性が高いと感じました。
・Vorkers
客観性〇
口コミ数〇
・転職会議
客観性△
口コミ数〇
・キャリコネ
客観性△
口コミ数△
・カイシャの評判
客観性×
口コミ数×
というのも「転職会議」「カイシャの評判」「キャリコネ」の信憑性は落ちると感じた理由としては、それぞれ転職サイトに登録情報を回せる仕組みがバックにある点で、転職サイトのクライアント企業の悪評などは修正される可能性が高いからです。
その点で、Vorkersについては、提携エージェントは存在しているものの登録は必須ではなく、より客観的な情報を扱えるような仕組みがあるので、信頼できると感じました。
下記に4つのサイトのそれぞれの特徴、感想について詳細をまとめているので参考までに。
株式会社グローバルウェイ運営の「キャリコネ」
信憑性を別にして、キャリコネのビジネスプランで上手いと感じたのは、キャリアシートを登録することで、転職クチコミを確認できる仕様になっていることです。
さらに、バックにリクナビネクストなど大手転職サイトに、登録したキャリアシートを流せる仕組みがあるので、キャリコネ登録後に求人探しに入りたい人には向いているのですが、そうではない人には情報を預けるのが不安になる人もいると思います。
私が個人的に闇を感じた点ですが「注目の企業で働く口コミを確認する」という下記の項目の、年収が200万円前後だったことです。
転職する場合は、さすがに年収300万円以上は狙っていくべきなのですが、年収200万円の求人というのは転職が容易なため、転職サイト側からするとマージンが入りやすいドル箱です。
キャリコネはそうした企業の口コミ数が体感的に多いため、年収が低くても口コミなどで評判が良さそうな転職してみようと考えている層を上手く拾えているのではと感じました。
今の職場から逃げるための転職などであれば、そうした求人を集中的に狙って言うのでも戦略的に間違えではないと思いますが、ある程度長期で正社員として働くことを想定しているのであれば、数年後までのキャリアプランを相談できるエージェントに聞いたほうがいいです。
リブセンス運営の「転職会議」
リブセンスについてインターネット関連サービスを展開している会社で、転職会議以外にもジョブセンスなど転職サービスを自社で提供しています。
以前まではジョブセンスというindeedのような転職サイトを運営していましたが、現在ではリネームして「転職ナビ」という名称に変っていて、以前と比べるとメルマガの頻度が減ったように感じます。
リブセンス自体のビジネスモデルとしては、転職会議で集客した「転職への潜在意識のあるユーザー」を自社の転職支援サービスの転職ナビ(旧ジョブセンス)に流すことで、紹介マージンを売り上げています。
そのため、転職ナビの重要顧客に対しては、転職会議内でもブラック認定されるような口コミ投稿があれば削除要請などもありえるのではと思いますし、どのように公平な運営をしているのか個人的に興味はあります。
とはいえ転職会議自体は「生の口コミ感」は強く、企業の悪い側面についての口コミも結構あるので、Vorkersと並んで転職前に、転職先企業の評判チェックに使っておいたほうがいいです。
株式会社ヴォーカーズ運営の「Vorkers」
サイト自体は凄く地味ですが、口コミ数が多いのと、同業種と残業時間を比較出来たり、客観的に該当企業の業界内での立ち位置を確認できるため、私としては最も信頼できる口コミサイトだと感じました。
また転職会議と異なり、自社で求人サービスもやっていないので、クライアント企業の口コミ削除の可能性も低く、悪い口コミを含めてリアルな従業員の声が確認しやすいと感じました。
ヴォーカーズの主な収益源は、全ての口コミを制限なく閲覧するための「有料会員制度(30日1000円)」や、外部転職支援サービスへの登録(リクナビネクスト、doda、マイナビ転職など)のバックマージンです。
ちなみに、有料会員にならなくても、自分の在籍企業の口コミを投稿すれば(最低文字数制限あり)有料会員と同じステータスが付与されるので、実質的には無料で全てのサービスは利用できました。
企業として収益を上げないと、あれだけの巨大サイトの維持はできないので、個人的には上記のマネタイズは本当に最低限で、日本で一番客観性が担保されている口コミサイトだと感じています。
本当に転職サイトは評判が微妙な求人の巣窟なのか?
当たり前ですが、自分からブラック企業に転職したい人はいないと思います。特に営業をやっていた人なら間違いなくブラック企業には転職したくないはず。
それでも、実際に転職エージェントで職場の厳しさがどのくらいなのか、を客観的に正直に教えてくれるエージェントはあまり多くはありません。クライアントの弱点、欠点をお客さんである「候補者」に教えてしまうと不利になるからです。
とはいえ、そうした見極め方も含めて、教えてくれるのが本当に転職エージェントだと思っています。私自身は冒頭でも説明の通り、そうした良いエージェントを利用することができました。
とはいえ、もしも今の時点で担当エージェントが信用できなさそうなどと感じるのであれば、躊躇せずに「転職会議、Vorkers」に口コミの情報がないか見てみましょう。もしもマイナーな会社で情報が無ければ、意外と2chにあったりもします。
2chは基本的に、評価がシビアなので全部をあてにしないほうが良いですが、具体的なエピソードが書いてある場合、話半分で参考にしておくとよいと思います。
口コミの給与と求人票に差がないか
私自身、5つほどのエージェントを利用して、合計で100件近くの求人紹介を受けましたが「この企業の営業職はブラックっぽいな」「エージェントが言っていたのと職務内容が違う」など、募集要項と自分の中でのイメージがミスマッチすることが何度かありました。
最終的に「ブラック求人」を避けられるようになったチェックポイントとしては下記の3つがあります。
・正しいエージェントを選べているか
・企業の評判は良いか
・給与、職務内容が明記されているか
「ブラック求人自体を紹介してこないエージェント」はどこかについては「企業の評価を自分でチェックする方法」「求人票のチェックポイント」を見ることで、実際に優良な「ホワイト求人」を見つける方法をまとめまてみました。
エージェントから紹介される案件の数が多過ぎて、どの案件が本当に良いのか分からなくなることがあります。
特に複数のエージェントを使っていると、同じ求人を紹介されたり、エージェントのアドバイスも違うので、混乱してしまいがちです。
求人を紹介されないよりは全然マシなのですが、迷ってしまって決められない、となるのも考えものです。
エージェントから求人紹介があると、「募集要項」も一緒についてくるのですが、そこに必ず給料の説明があります。
「年収300万円~400万円」「年収500万円」と記載されている場合もあれば、「経験に応じて要相談」という場合もあります。
この場合、「経験に応じて要相談」の求人だと、かなりの確率でブラックな求人でした。
口コミの残業時間は信憑性は高い
口コミサイトに掲載される残業時間は、基本的には信憑性は高いと感じています。
理由としては、日本人の特性上、残業自慢は盛んですし、口コミサイトには会社への不満と愚痴を書く絶好の機会だからです。
また理由はいくつか考えられるのですが、営業職の場合、「外資系企業の役員とか部長クラスの求人」でない限り、経験に応じて給与設定する必要性は本来ありません。
というのも、「業務内容、給与」というのは社内で本来であれば、ほぼ固定化されているからです。ある営業メンバーに400万円払っていて、ある営業メンバーには600万円払っているというのはありえません。
仮に「経験に応じて要相談」するのであれば、社内で複数の営業職ポジションが空いている場合、つまり役職のある人が今いない状態です。さらに同時に、メンバーレベルの営業マンも募集していることになるので、離職率が高い職場であると言えます。
基本的に、給与水準が明記されていれば、例えば面接の際に、ボーナスの説明もより具体的になります。
例えば、「例年は給料2か月分だから大体〇〇万円」だとか、「業績に応じて〇〇万円程度支給される」などと具体的な説明が聞けます。求職中だとボーナスまで頭が回らないことは多いですが、そこまで面接のときに説明してくれる会社であれば、社内規定もしっかりとしていますし、いわゆるホワイト企業である可能性が高いと言えます。
上記のことを意識するようになって、明らかな外れ求人には募集しないようになりました。
ただ、繰り返しにはなりますが、エージェント次第では、特に気にしなくても常に「給与明記」の求人を紹介してくれますし、悪いエージェントを利用していれば、殆ど「給与は要相談」の求人しか紹介してくれない場合もあるので、エージェント選びは徹底したほうが良いです。
職務内容が具体的か
前提にはなりますが営業職と言うのは、「ホワイト企業」で働けば「売りやすい商品」「継続して買ってもらえるアフターサービス」「より専門的な経験によるスキルアップ」などとメリットが非常に多いです。
一方で、ブラック企業で働いてしまうと、「根本的に売りにくい商品」「貧弱なアフターサービスによる低いリピート率」「飛び込み、テレアポのみでスキルアップしない」などと、デメリットにまみれた会社人生を歩むことになります。
そのため、求人に記載されている「職務内容」と言うのは非常に重要で、今後のキャリアプランが左右されます。ホワイト企業の場合は、それが分かっているので、職務内容の説明もより具体的です。
特に、エージェント経由での求人は、非公開求人と言うことで、より具体的に書きやすく、さらにエージェントから口頭でどんな仕事なのかも説明があるので、「具体的に仕事がイメージ」できます。
ですが、ブラック企業の場合は、候補者のキャリアプランなどは気にしませんから、「やる気のある人」「自分で考えて行動できる人」「責任感のある人」などと、抽象的な職務内容の説明になります。