転職エージェントに騙された?語られない裏事情とデメリットについて

ネットでは、転職エージェントに登録すれば人生が変わる!ような内容で溢れかえっていますが、実際には2人に1人は転職エージェントの被害者になると言っても過言ではないです。

具体的には、転職エージェントでは下記の不都合な真実があります。

・ブラック企業に入社し、人生を無駄にする
・適当な求人を紹介され、時間を無駄にする
・しつこい電話で、気分を害す、会社にバレる

とはいえ、転職エージェントを情弱のまま使うと確実に騙されますが、ビジネスモデルを理解したうえで利用すれば、転職エージェントの養分になることは避けられます。

ここでは転職エージェントに騙されないために頭に入れておくべき項目について説明しておきます。

転職エージェントのビジネスモデルから騙されがちな人の特徴

どうして被害を受ける人間と、的確なサポートを受けて人生が充実する転職をできる人という勝者・敗者の構造ができてしまうかについてです。

ビジネスモデルから逆算すると確実にそういう構造ができてしまうのは明白です。

具体的には、転職エージェントのビジネスモデル的に、騙されやすいのが下記の人です。

・年収200万円~400万円前後
・エージェントに転職を任せてしまう人
・転職系ユーチューバー好きな人

相手が行ったことを鵜呑みにしてしまうタイプの場合は、転職エージェントに騙されてブラック企業に売り飛ばされやすいです。

特に、最近多いのは転職系ユーチューバーで変な帽子を被った若者風のおっさんに、転職エージェント目線でごちゃごちゃ言われるタイプの動画です。

たいした経験もないのに「転職エージェントの言うことは素直に聞くべき!」などと、転職エージェントの奴隷になるように、変な帽子をかぶって言及しているなど、怪しさが半端ないです。

それでも再生数が多いところを見ると、転職エージェントに騙されやすい人は沢山いるのだと予想できます。

こうした洗脳動画、コンテンツが沢山作られて、多くの人が騙されてしまう背景について、実際に転職エージェントで働いていた人から聞いた裏事情を合わせて説明していきたいと思います。

転職エージェントのビジネスモデルについて

転職エージェントは大手、中小、ベンチャーの3タイプに分けることができます。

ですが、この業界は基本的にみんな同じ成り立ちであるため、中小企業がどのように成り上がってきたのかを実際に転職エージェントに勤めていた人の話をまとめていきます。

ステップとして大きく分けると4つで、

・とにかく取引できる企業を増やす(ブラック企業でも)
・ニーズの高い層に訴求し転職志望者を集める(既卒向け、ニート向けなど)
・余裕が出来たら、力を入れて優良企業との取引を進める
・いい人材を送れる評価をもらって、徐々に規模をましていく

というものです。

まず第1ステップ、バックボーンがないエージェントほど取引企業が少ないため、紹介手数料が多いブラック企業との取引に序盤は走ります。

つまり、エージェントから「この会社はうちと関わりが深いので」などと言われた時はその会社はその時点で黄色信号だと思って問題ないです。

現に私もワークポートを利用した時に、会社と関わりが深いということを推されたわけではありませんが、この会社は我が社と取引長くて、何人も就職していると言っていた会社が現にネットの評判ではブラック企業でした。

たとえエージェント側からそういう意見がなかったとしても、不審に感じた場合は「会社名 エージェント名」で検索をかけると、大体特集記事を書いていたり、セミナーを開いていたりするのでわかります。

正攻法で人が集まらないから既卒向けをやる

次に2番目のステップですが、取引企業が増えたところで、何かしら魅力的なサービスを提供できない限りB to C ビジネスは成り立ちません。

大手が幅を利かせている今、多くの転職エージェントは何かに特化させるということを行います。

特に人気なのがITに特化、既卒に特化という2点です。

この2つの要素に関しては集客面と、取引企業の性質上二つのメリットがあります。

IT業界に関しては需要が高まる中で、会社が乱立していてそれでも足りないという状況があります。

そのため、新規の企業であるため、取引実績が少ないエージェントでも取引に持っていける企業が多いという点。

また、今のところ需要を満たすほど人材の供給ができていない現状、ブラック企業が多いことから取引企業が水増しできます。

求人の多さ、取引企業数の多さというのは転職エージェントを図る上でのバロメーターになりますし、それら2つの多さが利用しても平気という安易な安心感に繋がります。

次に既卒についてですが、既卒向けは基本的にまともな企業が相手をしてくれないという前提で登録することが多いです。

そのため、たとえブラック企業を紹介しようとそこまで文句を言われることがありません。

特にIT業界には簡単なPC作業ができるだけでも務まる、いわゆるIT土方と呼ばれるような業務内容もあるため、人も集まるし、紹介料が多い企業に紹介できるという2つのメリットがあります。

今後はやりそうな分野としては、唆されて脱サラしたものの失敗してしまったインフルエンサー向けの転職エージェントなども流行るかもしれません。

これに関しても、インターネットマーケティング分析など、エクセルができるだけで務まるような職種が多いので、効率よく人材を流し込めそうです。

裏事情暴露!優良企業にいい人材を流し込むのは暇つぶし?

次に余裕が出来たら優良企業との取引を徐々に増やしていくというものなのですが、これに関しては転職エージェントに勤めていた方から聞いた話です。

優良企業、つまり大企業を中小企業と比べていた場合、面接などの選考回数が1.5倍ほど増えるそうです。

そのため、企業とのやり取りをする時間も増えて、紹介報酬の割に手間がかかるし、自分の仕事量も増えるということで、これはエージェント担当者が請け負いたくない部分になります。

ですが、じきに大手と並びたいという意識をもつエージェントにとっては、欠かせない仕事となるのである程度経験を積んだ担当者はこちらの案件が回されるということがあるようです。

しかしながら、それまでのように一般的な転職志望者では合格可能性が薄いということもあり、とにかく優秀な人材以外は選考にも出さないというケースがあります。

2chの情報にもワークポートでダメだった会社がリクルートエージェントでは通った、パソナキャリアでダメだった会社がマイナビエージェントでは書類通過した、などという出来事を書かれるように、社内でせきとめることは珍しくないようです。

実際にエージェントに勤めていた人間に聞いたところ、期のノルマに到達した人から中心的に回される仕事のようで、仕事量の比率は10%を占める程度のようです。

◯月は人の出入りが激しくなり求人が豊富になるので、この時期が狙い目です!というメールであったり、ステマサイトであるキャリアセオリーの冒頭の文言がありますが、これは簡単にいえば90%を早く終わらせるためのカモ募集っていうことです。

時期外れに登録した方が優良求人にたどり着ける可能性は実際高まります。

被害者側にならないために、負け組にならないために

次にそういった転職エージェントの被害者、もしくは転職における負け組にならないためにするべきことと、対処法についてまとめていきます。

大まかに分けてその手法は、

・エージェントのいうことを鵜呑みにしない
・どんな求人でも勝手に応募させない
・エージェントを見極める

の3つです。

具体的にどのような場面で、使うことになるのかをくわしくまとめていきます。

エージェントの話を鵜呑みにしてゴミ企業に

まず、エージェントの話を鵜呑みにしないという部分ですが、エージェントはビジネスなのでノルマ達成のために都合のいいことを言います。

どういう状況に置かれた場合に言うかというと、希望職種ではないものの内定が出た場合です。

エージェントは基本的に入社後に関しては関与できず、その後の行先は会社の人事が決めることなのですが、無責任にも入社後に希望のポジションも行けることが多いとか言って入社を促してきます。

これに関しては基本的に嘘だと思って対応してしまって問題ありません。

もし第一希望ではないのに、そういったことを言われたときは、第一希望ではないので保留してもらう、それでもしつこい場合は内定を辞退するという選択をとることをお勧めします。

勝手に応募されて、とりあえず受けてみましょうと言われるままに転職

次に勝手に求人に応募されて騙されたという人の体験談をもとに対策を説明します。

私自身もあったのですが、持ってきた志望度順に並べてくださいというエージェントの要望に応じて、ABCのグループに分けたところ、そこまで志望度の高くない企業も応募された経験があります。

そのように勝手に応募されてしまう企業の大半はブラック企業です。

私の場合は、志望度の高いものの選考待ちということを告げられている間に、志望度が低く勝手に応募された企業がトントン拍子で選考を進んでしまい、とりあえず受けてみましょうという状況になりました。

確かに、面接の練習など実戦経験を積むのは大事なことなのですが、そのようなハードルの低いブラック企業はどんどん通ってしまいます。

練習がんばれと言われるがままに、エージェント登録した手ということもあって浮かれて受けていると無事内定までたどり着いてしまうので気を付けたほうがいいと思います。

転職エージェントはサポートの期間が決まっているものが多く、その期間でしっかり決めきれないと判断された人や、長期戦に持ち込んでしまうとモチベーションが下がると判断された人はこういう状況に陥ってしまいます。

簡単なことですがこういった状況に直面した場合は、面接の練習は十分別のところでしているので、志望度が低いところは選考が通っても辞退させてくださいというのが有効です。

それを自然に言えるように、エージェント担当者から定期的に確認される進捗時に、他のエージェントを併用しているということを伝えるとより一層このような状況になりにくいと考えられます。

使うべきエージェントを見極めるために必要な要素とは

最後になりますが、使うべきエージェントをしっかり見極める方法についてお話します。

どのようなエージェントでこういう状況に陥りにくいかというと、まず1つ目の条件としては大手であるということ。

大手のエージェントであれば優良企業との取引がかなり長く行われていることが多く、暇つぶしの優良企業転職へのサポートという状況がとても少ないです。

逆に中小ベンチャーであればあるほど、ブラック企業の割合が多いです。

確率的に考えた場合は、大手を利用したほうが勝ち組になりやすく、中小を利用した時は負け組になりやすいです。

しかし、自分のキャリアにそこまでの自信がない人であれば、中小を狙いそこで優先度の高い人材という評価を受けることで、優良企業に転職できる可能性は高まります。

次にサポート期限にリミットがないエージェントを選ぶということ。

サポート期限にリミットがあるエージェントは特にせっかく捕まえた獲物だからと、サポート期限終盤にとにかく数打てと言わんばかりにブラック企業の求人を送ってきます。

そして3つ目が時期の問題です。

先ほどもお話ししましたが、この時期は人材の動きが激しいので、求人が多く出るためねらい目ですというのは転職エージェント側が出してくる釣り餌なのですが、正直大量に人が集まってしまっても担当者が多忙になり対応が適当になります。

そういう状況が続くと、結果的に選考フローが短いブラック企業へとりあえず流すという時短テクで、効率よくノルマを達成しようとしてきます。

逆にそういうエージェントが忙しい時期を除いて応募することで、ある程度いい求人に巡り合える可能性がぐっと高まります。

これら3点を踏まえつつ、少しでも怪しいと思ったら自分がどうして転職するか、なにをするために転職をするかを再確認したうえで、エージェントからの提案などをしっかり断ることで転職の勝ち組に近づくことができるでしょう。

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