シンアドは広告業界に強い転職エージェントと言われていますが、実際はブラックベンチャーに入れられる傾向が非常に強いです。
実際にシンアドを使ったことがある人の評判を集めることは難しいのですが、私が使った経験と、デザイナー志望で利用したことのある友人の話を合わせてシンアドを使うべきなのかどうかについて考えていこうと思います。
シンアドは業界出身コンサルタントが多いというのは嘘だった?
シンアドは広告業界をメインに扱っている、ワークポートやギークリーと同様の一部に特化したエージェントとなっています。
しかし、その取り扱っている職種に関しては広くウェブマーケターのようなデスクワークからデザイナーのような技術職と多岐に及んでいます。
そう考えると正直的確にコンサルタントをつけてもらわないと、正直全く持って適当なアドバイスをされるだろうと心配に思っていましたが、案の定でした。
今回は全くもって的外れな担当者をつけられたことなど合わせて紹介したいと思います。
シンアドは信頼に値する会社なのか?
まず、シンアドという会社が信頼に値するのかがかなり怪しいなという風に私は思ったのですが、利用を終えた後に調べていました。
信頼に値するかというのは、ダミー会社だったりそういう問題ではなく、業界自体にどれくらい長くいるのかということについてです。
シンアドを経営している会社は株式会社ホールハートという会社で設立は2008年で、COOはまだ30代と非常に若く、勢いを出し始めたベンチャー系の人材紹介会社です。
中途採用などを始めたのも最近の話なので会社の評判などもほとんど上がっていませんでしたが、2件だけ口コミを見つけることができました。
その口コミを見ていると両者ともに給与体制への不満を書いており、2名とも女性の口コミとなっていました。
駆け出しのベンチャー企業ということでそういう部分の弱さを持っていますし、資本金自体もかなり低いことから、特定の企業からの信用しかなくあまり良い会社との取引を出来ていない現状があると思います。
中途採用に関してもほとんど行われていないことから、スターティングメンバー以外のコンサルタントもほとんど揃っていないため、個々のノルマもかなり大きくなっているのではないかと推察でき、無理な転職をさせようとする傾向が見られる会社の典型パターンになっています。
シンアドの求人の質は低い?
私がシンアドを利用したのは転職のかなり序盤の方で正直ほとんど転職について理解を深めていない時期でした。
そのため、シンアドの取引企業などを見ていると電通やADKなどの大手の広告代理店との取引実績があり、それだけでなんとなく信頼に値する企業なのではないかと思っていました。
しかし、実際蓋を開けてみるとほとんどがベンチャーまがいの広告会社の求人ばかりで、Vokersなどの評判を見ていても、口コミ数がなかったので、評判がわからずがむしゃらに受けるという感じにありました。
面接にもしっかり行って、担当者の話もある程度聞いていたので求人の紹介料は大手の会社と同等に受けることができ、その点はかなり良かったと思います。
しかしながら、求人の内容を見ているとほとんどが都内で、自分は担当者には都内を離れて仕事をしてみるのも良いと言っていたのですがそういう求人はありませんでしたし、こちらから催促しても特になさそうでした。
つまり、求人の質に関してはあまり高くはなく、求人自体も都内以外ではほとんど持っていないということがわかります。
そのため、地方在住者にとっては利用はあまりオススメできるものではありませんのでご注意ください。
また、当時はほとんど気づけなかったのですが、電通やADKなどの大手との取引も行なっていると思っていたのですが、実際に求人があるのはそれらのグループ企業がほとんどで、そのレベルの会社は転職サイトにも載っているくらいなので、駆け出しの割に良い企業との取引をしているというのは勘違いだったと後々気づきました。
コンサルタント不足で慣れない仕事を任される
シンアドの求人自体は、自分の期待値が高すぎたことが原因で特にずば抜けて悪いという感じではありませんでした。
ベンチャー企業自体も実際には入ってみないと本当にブラック企業なのかどうかの判断はかなり難しいですし、潰れる可能性であったり、ブラックである可能性は50%くらいだと思うので、もろにブラック企業を紹介されるよりはましかと思います。
シンアドの問題は求人の質ではなく、コンサルタント不足ではないかと思いました。
私は広告会社の中でもどちらかというと分析をする職種をメインで受けていたのですが、シンアドの得意分野はどちらかというとWebライターやデザイナーなどのクリエイティブな方面であるため、そういう職種に関しての的確なアドバイスは受けることができなかったというのが正直な感想でした。
そのため、シンアドのサービスをしっかり受けることができるのはどちらかというと、デザイナーなどのクリエイティブな職種を目指している人に限るという感じがします。
しかしながらデザイナー職を目指す人にとってもシンアドは正直利用の優先順位は低いと考えられるエピソードがあります。
シンアドは先ほども言った通りまだまだ駆け出しのベンチャー企業であるため、人材が不足しているので、連絡に関してはかなり遅かったと思います。
デザイナー職で応募していた友人もそのレスポンスの遅さに関してはかなり不満を持っていたようで、それだったら専門性が低くても大手のエージェントを使っていた時の方が転職活動を快適に行うことができたと言っていました。
私の場合も、確かに連絡が遅いことが多く、サポート自体はしっかりしていたのですが転職に重要なものはスピード感であるということもあり、その部分に関しては人材不足感がかなり否めず、今となってもう一度使いたいかと聞かれるとかなり怪しいというのが本音です。
最近では色々な企業で、求人を出しており中途の募集も始めているようなので多少は改善されているかもしれませんが、利用するに至っては口コミなどの評判が出揃ってからでも問題はないかもしれませんが、現状2chでの評価などもほとんどなく、蓋を開けてみないとどうなるかわからないと言った感じがあります。
そういう部分に不安を感じている人はとりあえず、ゆっくり考えるためにはシンアドに登録するのは良いかもしれませんが、メインで利用するエージェントとしては大手のエージェントであるマイナビエージェントなどをオススメしますし、スピード感を持った転職を行いたいのであればリクルートエージェントをオススメします。
転職が考えられるまでになっている場合、クリエイティブ職の経験者は優遇される傾向にあるため、そこまで学歴や職歴で相手にしてくれないということもないので、シンアドの利用は控えることをオススメします。