半導体エンジニアとして転職して良かったと感じる理由が下記です。
・年収が200万円アップ
・労働環境も改善
同期が転職して、高年収かつ残業も減った環境を見て転職を決意した訳ですが、待遇の悪い同じ会社にコミットするよりも、思い切って半導体エンジニアとして転職して正解だったというのが現状です。
半導体エンジニアの転職における最大のリスクについて
半導体エンジニアの間では、ここ5年ほどで一気に情報格差が生まれて、待遇改善に成功した転職組と、変化を恐れた残留組で、雲泥の差がついているように感じている。
エンジニアとはいえ、自分の技術力を的確に換金する知恵を持たないと、社内で才能が正しく評価されないエンジニアも増えていると感じている。
特に、日系半導体メーカーに勤務し続けているエンジニアと、思い切って外資や高給を出している日系大手に転職したエンジニアでは、40代から50代で住宅ローンの支払いが終わっているかどうかレベルまで収入格差は拡大している。
ここでは、半導体エンジニアが大手企業に適正な評価をされて、金銭的に成功を収めるためにどうすればいいのか、私の経験をもとにまとめておきたい。
メーカーエンジニアの場合は、ヘッドハンティングでの転職も多いが、安定して年収を上げにいくならマイナビメーカー AGENTのような転職エージェント利用に落ち着くと思う。
これは、明確に言えることであるが、東芝以外の日系メーカーは半導体生産で世界トップにも入れていないし、その東芝でさえも危機的状況にある日本の半導体市場は、もはや韓国サムソン、台湾TSMC、シンガポールブロードコムなど、TOP5企業の下請け程度の規模間になっている。
その主な要因としては、技術力以外にも、良いものを持っているだけで売れていた日本企業独特の営業力の弱さが考えられる。結果的に半導体エンジニアの待遇も低くなり、壊滅状態に陥っているのが日本の半導体マーケットである。
実は、全ての日本人半導体エンジニアが不遇なのかというとそうでもなく、一時期大量に日本人エンジニアが解雇された時期があったが、その当時に日本人エンジニアを拾っていたのが、上記の3社なのである。
彼らの原動力になっているのは、実は以前首切りに合った日本人半導体エンジニアなのだとすると、日本の半導体市場に恨みはなくても、絶対に見返してやるという気持ちで、リストラされていったエンジニアたちである。
使い捨てされてきた半導体エンジニアの実態と求人マーケットでの年収相場
半導体マーケットは好況でエヌビディア、AMDなどではエンジニアの年収は数千万円行く一方で、日系企業の多くは500万円前後の奴隷的価格で日本人エンジニアを使っている。
そのため、一般的には日本人半導体エンジニアの年収相場は500万円~700万円というのが、日系零細半導体企業の年収相場になっている。
ただ、それは表向きの相場であって、実際には2017年以降の転職市場においては、さすがに殆どのエンジニアが外資に取られてしまったということもあり、日本人半導体エンジニアの年収相場は高騰している。
転職エージェントで確認すれば分かるが、800万円~1200万円前後というのが直近の相場になりつつある。
2010年代の大幅な半導体エンジニアのリストラについては、日本企業が半導体事業を、コモディティ化させてしまったことに起因している。
サムソン、インテルなど、半導体メーカーの多くは、既に半導体を利用したビジネスサイドでの構築をスタートさせていて、半導体システムの制御システムなど、より上流の工程を再考してきたことで、他の競合他社を下流に追い込み、マージンビジネスを展開していった。
その際には、そうした下流半導体企業のエンジニアを出向させるなど、ビジネス上での相互利益を強調して技術獲得にも努めていった。
結果的に、日系半導体メーカーは国内部隊のエンジニアの弱体化を招き、株主からの圧力もあり、現存のポートフォリオを最適化する方向、つまりジリ貧体質の現在が形成されていった。
実際には半導体専業のメーカーだけではなく、富士フィルム、ニコン、キャノンなどカメラ企業でも、2010年前後のスマホカメラ普及も読み切れず、ひたすらにニッチな一眼レフなど無駄な技術革新(こうした技術はGoproなど引き継がれる)によって、R&Dが膨張するだけで、甘い汁は外資に吸われていった。
とはいえ、バブル経済の時と違って、日本メーカーの多くは、エンジニアの使い方を誤ってしまったために、たっぷりとR&Dを吸収したエンジニアを、外資系企業で正しく評価を受けさせる結果となり、日本企業に社内政治などで上手くリストラを乗り切った現在日系企業に残っているエンジニアよりも、外資に渡ったエンジニアの待遇は改善したという落ちである。
半導体エンジニアは今や売り手市場だが外資以外では評価されにくい
現在のエンジニア転職の主流であり、最も手堅い方法は、外資系への転職ということになるが、実際に外資に行けるエンジニアは少なく、基本的にはリストラ組が外資への流出源になっている。さらなる好待遇を狙うのであればフリーランスに挑戦してみたり、海外就職に挑戦したいのであればエンジニアキャリアはビザ取得も他の職種に比べて穴場ですし夢を実現することもできます。
しかし、上記の表を見れば、圧倒的に手堅いのがエンジニアキャリアのまま外資転職ですので、基本的にはこの方法で何が実現できるのか見ていきましょう。
改善期待できる3つの項目
・給与待遇改善
・勤務時間の短縮
・明確なキャリアパス
半導体エンジニアの経験は、多くの外資系企業で高く評価されています。中間管理職以下の実際に自分で手を動かして事業を推進できる人材の大移動が2008年以降、インテルやサムソンなどの会社の急速な発展とともに、加速しています。彼らを惹きつけているのは、Slerに対して圧倒的に好待遇であること、転職者のポストが拡大している業界の性質上、非常に多いことが上げられます。
・給与待遇改善
Slerの転職事例において、確実に達成できるのが、給与改善です。規模の日本企業で半導体エンジニアをやっているのであれば、カーストでみると確実に下請けであり、やりがいも給料も諦めざるを得ない悲壮感があります。しかし、下請け企業がやっているのは実際にプロジェクトを推進していく作業、実際に手を動かすスキルのある人間が多数おり、インターネット企業はそういったエンジニア層にアプローチして給料上積みを提示して、確実にSler業界の人材を引き抜いていっています。インターネット企業の引き抜き事例を下記でご覧ください。
※年収アップについては、基本的には、転職エージェントの腕次第になります。いかに優れたエージェントを見つけるかについては、ページ下記に使えるエージェントとともに記載しております。
・勤務時間の短縮
SIerで働くエンジニアなら分かるのですが、下請け構造が緻密に発達しすぎているために、発注元のPMが何故か下請け企業のエンジニアに直接指示を出す慣習があります。これは厳密にいえば、労働基準法に完全に違反していて、そのため下請けエンジニアの労働時間は適切に管理されていません。発注元は、下請けのお客様という認識が強く、反発するわけにもいかず、異常な労働時間の元、適切な評価も行われずに、働かざるを得ないエンジニアが下請けSIerには溢れています。しかし、インターネット企業については、自社サービスの開発がメインで、社内のペースで開発できますし、運が良ければ外注に開発を任せてマネジメントに特化できます。結果的に、大幅な勤務時間の短縮につながります。
・明確なキャリアパス
下請け企業で働いている場合、多くの場合が中小規模の会社で、エンジニアはほぼ100%役員、経営者の駒です。その場しのぎで、作業をこなしてくれればよいと考えられているため、教育の機会も無ければ、それぞれに対する実績に対する適切な評価もされにくいです。すると、エンジニアのスキルは頭打ちになり、他の会社で通用しないようなゴミスキルの蓄積が始まってしまいます。その点、インターネット企業であれば、社内のサービスは多角化しており、マネジメントポジションや企画に口出しできるようになるので、より建設的なキャリアプランが描けます。
半導体エンジニア転職を効率的に進めるために必要なこと
多くの半導体エンジニアが、一番初めの表にあったように、転職と言えば、異業種転職しかありえない、と考えているのですが、当然キャリアとしては何のプラスアルファもないので、異業種転職は待遇が非常に悪くなります。やはり半導体エンジニアとして経験を1年でも積んでいるのであれば、エンジニアとして転職することが、給与面でも、待遇面でも、その後のキャリアの上でもプラスになります。
しかし、闇雲に転職エージェントに登録して、求人案件を探しても、怪しげなインターネット企業の案件や、人員補充のSIer案件しか見つかりません。というのも、優良、中規模以上のインターネット求人案件は、ある程度信用のあるエージェントにしか集まらないからです。転職業界1位のリクルートエージェントにしても、エンジニア転職においては、実績に乏しく、優れた求人案件は集まりにくいです。また担当してくれるエージェントも、エンジニア知識もなく、碌な相談もできません。そこで、最後に下記にエンジニアの転職に強いエージェントについてまとめておきます。
半導体エンジニア転職で優先すべきエージェントの特徴
・エンジニアの転職事例が多い
・エンジニアの話が分かるエージェントが多い
・インターネット企業とのパイプがある
上記の特徴をしっかりとカバーできているエージェントを選択することで、より理想的な転職を達成することができます。
レバテックキャリアについては、対応エリアが首都圏であり、関西の場合はワークポート(東京、関西対応)を利用することになります。また、九州、北海道などこれらエリア外は、DODAの転職サポートを受けることになります。ここで、大切にするべきことは、SIerでキャリアアップすることではなく、業界から抜け出して、成長の加速しているインターネット業界に転職することです。
×Indeed
https://jp.indeed.com/半導体エンジニア関連の求人
感想:ゴミのような企業の求人掲載も多く、転職するに値する半導体エンジニア求人を見つけるのが非常に難しい。Indeedは、求人掲載が機械的で殆ど人力で目を通していないため、どう考えても半導体に関係ないエンジニア職でも「半導体エンジニア」として募集されている点も腹正しい
特に、上記のエージェントについては、エンジニアの転職活動のサポートのプロフェッショナルで、経歴書の書き方から、面接での1問1答まで手とり足とり教えてくれます。また、しっかりとインターネット業界に転職したいという旨を伝えることで、最初から最後まで丁寧に担当エージェントが対応してくれます。また、すぐに転職しなくても現在、どんな求人案件に転職できる可能性があるのかなど、転職についての相談にも乗ってくれます。