未経験からマーケティング求人で実際に転職できるのか?

未経験からマーケティング求人に応募する際に、個人的にアピールポイントになると感じたスキルについて、まとめておきたいと思います。

まず直近だと、基本的なSEOスキルというので差はつけにくく、データ分析スキルのほうがWEBマーケティングでは重要になっているように感じます。

そのためデータ分析に特化したタイプとしてアピールしたほうが有利に働きやすいのですが、統計分析言語であるRを利用したビックデータ分析は欠かせません。ここではWEBマーケティング求人に応募するうえで、役立ちそうなデータ分析について見ていきます。

WEBマーケティングで不必要なスキルと求人相場

WEBマーケティングでは最近だとコモディティ化してしまい、求人応募の際にはアピールしないほうがいいスキルというのが何点かあると感じます。

下記が具体的に不必要だと感じる内容です。

・デザイン
・コーディング

上記は少しは知っていたほうがWEBマーケティングでは有利なのではと素人は考えがちですが、個人的には逆にないほうがいいと考えています。

というのも、デザインやコーディングは最近だと中国などに外注される機会が多く、日本で担当していると結局は外注管理屋さんになってしまうからです。

確かにWEBマーケティングっぽいことをできるているので数年間は自己満足できるのですが、WEBマーケティングのスキルが向上するかというと全くしません。

よくて社内で営業からの依頼にでかい顔をして偉そうに「このデザインはできるできない」と講釈垂れるくらいで、万年平社員で仕事がつまらないです。

マーケティング戦略を立てられる人材としてアピールするべき

デザインやコーディングは外注管理屋のノースキル雑魚に任せておくとして、WEBマーケッターを目指すのであれば、戦略立案に関わるべきです。それを最短でアピールできるのがビッグデータ解析です。

ビックデータ分析というと、非常に敷居の高いスキルが求められると思われがちで、データ分析に興味はあるけれどRという言語は複雑なのではないかと諦めてしまう人が多いです。

しかし、多くのデータ分析マーケッターは、R言語をマーケッターになってから独学で学びます。つまり、新人マーケッターも、ベテランマーケッターもスタートラインは大体同じで、Rが分からないからとデータ分析型のマーケッターへの道をあきらめるのは勿体ないです。そこで、ここでは、Rを使ってどんなことができるのかに絞って説明します。

※Rはマーケッターが使いこなせればプラスアルファになるスキルで、必須スキルではありません。Rが使えないマーケッターのほうが圧倒的に多いです。ここで、説明する意図としてはRのような高度と思われている言語も学べるチャンスがマーケッターにはあるということで、マーケッターになるためのモチベーションにしていただければ幸いです。

WEBマーケティングでは今後はRなど統計スキルが重視される

マーケッターが用いる分析は、必ずビジネス的に役に立つものである必要があります。

そのため、分析結果は、ビジネス上何らかのアクションが取れるものにならないといけません。つまり、購入者にはこんな傾向が見られるから、こういうことをしましょうと提案するためにデータ分析が必要なのです。

そんなマーケッターのデータ分析として有名な結果があります。アメリカのマーケティングチームが、ある小売店(スーパーマーケット)の購入データを分析したところ、こんな興味深い傾向があったそうです。

おむつを買った男性はビールを買う傾向がある

小売店の購入データというのは、月に何百万件と膨大な量があります。それを分析するためには、量が多すぎてエクセルでは無理です。

そこで、使用されるのがRなどの統計分析言語です。Rを用いれば、膨大なデータから何らかの法則性を導き出すことができます。

こういった具体的な購入傾向が分かれば、売り場の配置を変えたりプロモーションを仕掛けたりすることで、顧客単価を上げることができます。

こういった使えるデータを掘り起こしてくるのが、データ型マーケッターの仕事で、そのために必要になるのがRなどの統計言語です。

ただし、だからビールセクションを増やして、もっとビールの売り上げをあげるべきという提案は稚拙です。逆に私ならビールの売り上げをアップなどはせずに、ビールの種類を増やす提案をします。もっとオムツを売るためにです。

WEBマーケティング求人は増加傾向にある理由

Rは一つの言語ですが、ビジネスで使うレベルでは、JAVAやCのようにプログラミング言語のように複雑ではありません。

実際には統計ツールから、表計算ツールなど、WEBマーケティング求人では求められるスキルが多様化しすぎていることもあり、求人数は増加している傾向を感じます。

具体的には営業マンを増やしてプッシュセールスするよりも、プルセールスできる自動化システムを効率化できるマーケティング人材の需要が高まっているということです。

というのも、現場レベルで必要なのは、大学の研究レベルのデータ分析ではなく、単純なデータ分析をいろんな視点で組み合わせて、何らかの傾向を導き出すことが多いからです。

そのため、営業から転職してから研修で実際に使える環境で、学んでいけばビジネスで使うレベルのRであれば問題なく習得できます。

Rでできることは、簡単に言うと2つだけです。データの可視化と統計分析です。エクセルで言うと、グラフ作成などでデータの見える化をするのがRでのデータの可視化、エクセルで数式で計算結果を導き出すのが統計分析です。すごく簡単に言ってしまえば、エクセルが使えればRも同じ要領で使えるようになります。

ここまでRについて、非常に簡単に説明してきましたが、まだマーケッターに転職していないのに、Rを勉強する必要性はありません。なぜかというと、Rの習得は実践的なビックデータがあって始めて意味のある分析ができるためです。つまり、マーケッターとして働いてビックデータにアクセスできるようになって初めて勉強することができるのです。また、もし仮にRについて大学などで勉強したことがあったとして、多少の知識があっても転職で有利になることはありません。Rについての知識の有無よりも、実践で使った経験があるかどうかが重要だからです。

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