ムービンは評判通りコンサル転職で利用するべきか?実際の感想

mubinmu2年前に大手コンサルへ転職した私だが、途中退会したムービンは「マッキンゼー」「ボスコン」のBIG2への転職に特化しており、利用すべき人は限られると感じた。

「ベイン」「デロイト」レベルを狙っていた私の場合は、経歴的に微妙と判断されたのか、下記の求人紹介が多かった。

・リサーチャー(マクロミルなど)
・日系コンサル(富士通総研、クニエなど)

中小規模のコンサル案件の紹介が多かったこともあり、希望していたレベルのコンサル会社への転職は厳しいと感じたため、途中で利用を中止し、最終的には別エージェントで転職した。

ここでは、実際に利用したユーザーの視点から、ムービンのダメだった点について重点的にまとめておく。

ムービンは利用できた人からの評判は良いが・・・

「ムービン」を利用したのは、コンサル転職に強いエージェントと評判だったからなのですが、私のように他業界からコンサルへの転職だと微妙というのが感想である。

ムービンは、はっきり言って「リサーチャー」「中小コンサル」求人が多すぎる。

この点については、意味不明なアフィリエイトサイトでは、担当者のレベルが高いなど、絶対に利用したことがない主婦ライターかニートに書かせただろう評論記事で溢れているため、ムービンの利用体験談は、ほぼ参考になる内容がない。

そもそも代表がボストンコンサルティング出身で、ハイキャリア志向が強い。それについては2chなど掲示板を見ても、〇〇というコンサルティングファームに転職するのには、何をすればいいか?といったオープンクエスションをすると、親切には答えてくれなかったなど、冷たいという評判も見受けられる。ちなみに、ムービンに限らずだが、転職エージェントの評判を見るなら、5chのコンサル板やtwitterでエゴサしたほうが、情報の鮮度は高い。

またコンサル経験者でも、日系のコンサル(笑)からの転職だとサポートはしてくれても、同様に微妙な評判であることが多い。

とにかくムービンストラテジックキャリアは、ハイキャリアからのトップコンサルへ転職するための機関だと捉えておいたほうがいい。

望まれる出身キャリアについて

まずビズリーチ、リクルートエージェント、キャリアカーバーの3種の情弱神器に登録していない人向けの内容だということを宣言させていただく。

これらのエージェントで、コンサル転職できるのは、既にコンサル出身で、鬱病など何かしらの個人的な事情で、離脱してしまって、現在はリファレンスがもらえないような曰くつき人材のみである。

特に、未経験からのコンサル転職を希望するなら前職が総合商社、銀行、デベロッパー、大手広告代理店など、難易度の高いハイスぺキャリアでないと厳しいと判断される。

代表自身も慶応からのボスコンというエリートなので、それなりにキャリアがないと厳しいというのが感想です。

逆に、言うと20代のコンサル未経験であれば、学歴勝負はしやすく、東京大学、京都大学、一橋大学、慶応上位学部、早稲田上位学部くらいなら、就職活動で失敗したアクセンチュア、デロイトレベルならサポートしてくれると感じました。

ただ、大してバックグラウンドがないのにコンサル転職しようとしているのであれば、MARCH、微妙な上場会社程度だと、殆どサポートしてもらえずにポイされます。恐らくムービンの評判が悪いのは、そうした微妙な経歴の利用者からのものが主流だと思います。

ムービンのデメリットについて

私の場合は、希望していたレベルのコンサル求人は紹介がなく、最終的には別エージェント経由で転職することになりました。

会計系コンサルに事業会社から転職した私ですが、下記の点で不満を感じました。

・日系の中小コンサル求人が多い
・根本的に紹介求人が少ない

他業種からのコンサル希望者は手がかかるためか後回しにされる傾向が強く、希望の求人紹介もなかったため、途中で利用を辞めました。

とにかくバックグラウンドが微妙だと判断されると、適当に応募しても受かるような不人気な日系コンサル程度しか紹介してくれません。

最悪なのは、リサーチャーでマクロミル、ユーザーベースなどに人柱としての転職を案内されるケースです。大体年収500万円でキャリアアップなし、デスクの前で言われたパワポを作り続けるマシンとして人生を終えるなら、リサーチャーはありですが、キャリアの墓場なので個人的にはおすすめしません。

金融業界で営業として働いていた私ですが、同期の多くが「戦略コンサル」「会計系コンサル」などに転職していくのを見て、実際に後を追う形で転職を決意したのですが、それでも容赦なく人柱系の求人を紹介してくるので注意が必要でデメリットと感じました。

ムービンの転職サポートパターンの分析

ムービンは「コンサルタント転職」「リサーーチャー転職」専門のエージェントで、基本的には現在コンサルで働いているコンサル経験者向けの転職エージェントです。

そのため、他の転職エージェントとは異なり「ボストンコンサルティグ」「ローランドベルガー」「マッキンゼー」など外資系コンサル出身者が転職エージェントとしてサポートしてくれる点が強みです。

コンサル業界の採用アウトソーシングカンパニーと言える会社なので、登録者に対しても、本当に超大手コンサルで通用する人材かジャッジされてからの紹介になります。

逆に言うと、私のように大手企業出身とはいっても、コンサル出身でもない人材の場合は、コンサルキャリアスタートとして「中小日系コンサル」の紹介がされるようです。

コンサル未経験者の場合は、転職サポートを受けにくく、大手エージェントを利用することになる傾向があると言えます。

ちなみに私の場合はTOEIC800点があったのですが、それでも客観的に評価されると大手コンサル転職は難しいようで、アクセンチュア、デロイト、コーポレイトディレクションなど、大手コンサルの紹介は難しかったです。

紹介される可能性のある日系コンサル

中小コンサルについては無数にあるため記載は避けますが、大手コンサルで紹介が多い企業としては、ホームぺージにも記載はあったのですが、下記のようなラインナップのようです。

ムービン:タナベ、日本経営システム、船井総合研究所、ATカーニー、マッキンゼー、BCG
JACリクルートメント:アクセンチュア、ドリームインキュベータ、ローランドベルガー、デロイトトーマツ、ベイン・アンド・カンパニー、マッキンゼー、ボストンコンサルティング

私の場合はムービンが強い「マッキンゼー」「BCG」「ATカーニー」などではなく、他業界採用にも積極的な、若干ランクの落ちる「デロイト」「アクセンチュア」レベルへの転職を希望していたため、上手く嚙み合わなかったのではと感じています。

経験者であれば、求人募集しているコンサルティング会社は大手だけでなく、中小規模の外資・日系コンサルファーム、シンクタンクもクライアント企業なので「コンサル経験者」であれば真っ先に利用するべきエージェントなのだろうと感じました。

一方で、コンサル会社のアウトソーシング企業だけあって、エージェント自体は登録者をサポートするというよりも、転職に値する人材がどうか審査してくるので、エージェントのサポートを受けながら転職をしていこうと思っている未経験者には向きません。

普通の転職エージェントと異なり、学歴や職歴で登録時からスクリーニングされますし、銀行、大手メーカーなどでもスキルや経験がないと普通に落ちるようです。

現在、アクセンチュア、アビームなどにいて、今後戦略コンサルティング業界にも挑戦してみたい人、外資投資銀行、証券から超トップコンサルファームやシンクタンクを目指さしたい人向けのエージェントかなと思いました。

現在、銀行など金融、国内メーカー、総合商社などからコンサル業界を目指したい人であれば、面接対策、書類対策を徹底的に行ってくれるエージェントを利用したほうが良いと思います。

新卒就職活動の際に、コンサルを受けて面接まで進んだけど残念ながらダメだった層の人材にとっては、トップコンサルの第2新卒案件を紹介してもらえる可能性のあるムービンの求人の質は抜群に高い。

しかし、そもそも登録時にセレクションがかなり厳しく、良質な求人にアクセスできるようになるまでのハードルが非常に高いです。

担当エージェントがほぼマンツーマンで対応してくれるため、履歴書のブラッシュアップ、面接対策は非常に充実している。

一方でエージェントが求める内容もハードルが高く、ブラッシュアップの過程も選考対象にしていると感じたというクチコミもありました。

軒並み早いが、途中でエージェントに見捨てられると連絡を無視されたなどの声もあり、社内選考の厳しさを感じる。

まずは、ムービンの担当に気に入られることが重要といえます。

コンサル転職時の面接対策について

ここでは、私が実際にコンサル転職するにあたって、各コンサル会社の内部事情や、実際に働き始めた時のイメージなどの情報をまとめています。

コンサルで働き始めてからのギャップなどに悩まされないためにも、各企業の情報は転職エージェントを利用しながら教えてもらったり、なるべく雰囲気を掴む努力はしておいてよかったです。

エージェントによっては、手間をかけないで転職させることに注力しているところもあるので、その場合は自分の実力以下のコンサル転職でも苦戦する可能性が高いです。

そういった意味でも、ムービンに限らず徹底してサポートの手厚いエージェントを利用しておいたほうが、結果は得られやすいと言えそうです。

アクセンチュアの転職面接対策

欧米では有名で広く知られているが、日本ではまだまだ知名度が低い。

その為、大型案件への参加、グローバルな日本のクライアントを増やしていく予定とのこと。それに伴い多くの人材を増やしている。
採用時には英語力は結構見られる傾向がありそう。また、現状に甘んじず時代の変化を感じて定期的に方針転換を行っている為ますますの成長が見込める模様。

社風としては外資系企業ならではの自由さは以前までは少なかったが、最近は組織的にはフラットな雰囲気で上司、先輩分け隔てなく発言できる環境に変わり始めている。

セルフスタートで常に自分からの改善が求められる

役職名ではなく「さん」付けで呼ぶなど欧米ならではの雰囲気を導入。新卒の新入社員には教育係が必ずつくがその社員が手取り足取り教えてくれる訳ではなく、あくまでもセルフスタートで発信していかなければならない。

自分で考え、自分で動き学ぶ必要がある。その為、若いうちから自分で発信できるマインドとスキルが身に着き、優秀な人材が揃っているので働くうえで刺激にもなる。

重要視されるのは成果、パフォーマンスが悪いとすぐに評価が下がる、かりやすい実力重視。

その為、結果さえ出せば干渉されず比較的自由に仕事が進められる。自分でコントロール、スケジュール管理ができるなら働きやすい環境。

女性の待遇については企業努力がみえる。実際に育休や時間短縮勤務を行っている社員もいるので制度は整っている。

しかし、良くも悪くも男女平等なので女性も男性と同じ量の仕事をこなす。女性だからといって負担の軽い部署に配属されたり早く帰れる訳ではない。

給料面では満足している社員が多い。ただ、担当するプロジェクトにより収入の差がうまれることがある。

社内の人脈作りも昇進にはある程度必要

そしてどのプロジェクトに配属されるかは運任かせのところがあり、ライフワークとのバランスにも影響してくる。

どのIT企業にも言えるかもしれないが上司や入るプロジェクトが昇進に作用する。入社したら人脈作りも重要だと言える。

前半でも触れたが、実力重視の企業なので成果を出せば昇進は難しくない。

しかし、プロジェクトを任されるマネージャー以上になると役職相当の仕事をこなさねばならず負担は大きい。

その為、長期で勤めるには、体力的にも精神的にもタフさが求められる。

現在、単価の安価が進んでいる中ITやSIだけでなくアウトソーシング・クラウドビジネス・アナリティクスなどのコンサルティングビジネスにも力を入れていく模様。

デロイトトーマツコンサルティングの面接対策

リサーチを手がけるOndemandチームと各専門コンサルタント部門がある。

Ondemandチームは基本、定時出社・退社ができ女性も多いのに対し各コンサルタント部門は体力的に負荷がかかり男性が多く部門の間に格差が生じている。

コンサルタント部門からOndemandチームへの異動は可能だが逆は不可。

希望した場合は、一度退社してから再度コンサルタント部門への就職が必要となる。

部署異動の待遇に関しては不自由さを感じるが、給料面は一般企業よりは多く貰えるが、部門により異なる。

外資系のコンサルとはいっても日本的な部分も多い

外資系企業だが社風は、完全な縦社会で日系企業のようだと感じる社員が多いが、縦社会でも上司と社員のコミュニケーションは良くとられており高圧的な雰囲気はない。

業務上コミュニケーション能力に長けてる社員が多くチームワークの問題は少なく、大規模ゆえに社長の言葉が社員に届きにくく、社長の判断に重きを置いているので意見は通りづらい。

どの企業にも言える事だがどの上司に付くかが昇進のキーポイントとなるため、教育面では外資系でありながら育てるカルチャーは充実していると感じる社員は多い。

集合研修や言語系講座が充実し、人事採用も「育てられる人」を採用しているため、入社後の成長は期待できると感じた。

社内の教育体制と離職率など

入社してすぐに潰れてしまう新人は少なく、仕事内容は海外関連のプロジェクトも多くスキルのブラッシュアップになる。

国際的なビジネス視野を広げられるチャンスも多いし、言語能力やコミュニケーション能力が働きながら身につけられるのは大きな利点だが、自身の能力を伸ばしたい人には最適な職場と言えるが、その反面多忙になる事は避けられない。

しかしながらコンサルティング部門はクライアントとビジネスパートナーとして関係を築くことができ感謝の言葉や労いの言葉が聞ける、その事がモチベーションアップに繋がっている。

女性が働くにあたり一定の制度は設けられているが、実際取得している社員は部署によって異なり、コンサルタント部門は多忙ゆえ制度が取りにくいのは事実。

また、絶対評価制度で結果が求められる為、仕事に割く時間が減ると評価も出づらく、実際、管理者以上の制度利用者は1%に満たない。

また、当然だがクライアントによる評価が重要となる為制度を利用しながら長期勤務は難しく、会社の特徴コンサルティング企業としては珍しい程大きな人事規模を誇り、戦略的な雇用もできており有望な顧客基盤もある。

大手企業が正社員を減らし、不足人員をコンサルタント会社で埋めている今、更なる成長が期待される企業だと言える。

デジタルマーケテングやデジタル人事などにも力を入れており、今後は規模を拡大しつつ人材増加で生じたスキルレベルのバラツキが課題となる。

トップコンサルにアプライする場合は使える?

自分は実は就活でもコンサルを受けていて落ちていました。そのため、同じ方法でチャレンジしてもまた失敗すると思っていたので、何とか担当エージェントについてもらって対策を伝授してもらいたいと思っていました。

コンサル転職で検索したら一番最初に出てきた、取引先がBCGやRBなどレベルが高そうだったので、とりあえず登録してみた。

大手のコンサルファームの紹介を何社もしてもらえたのですが、書類審査でかなり落とされた。別で使っていたエージェントで担当エージェントにプッシュしてもらえて悪銭で内定獲得。ムービンのほうが求人の質は勿論高いです。

全て日系の小規模なコンサルで、年収も400~500くらいでした。

担当エージェントは履歴書・経歴書を送るように言ってきて送ったところ、添削してくれましたが、書類審査で殆ど落ちてしまったので、自分は担当にそこまで気に入ってもらえてなかったかもしれない。

面接対策サポートについても、電話で間単に話した程度で、もうすこし面接でも進んでたら別でセッティングしてもらえたかもしれない。

対応についても、丁寧さは求めていないが、もうすこし書類通過のためのサポートはして欲しかった。書類通過は、自分のバックグラウンドだけでなく、担当エージェントの手腕も重要だと感じました。

エージェントからキャリアの提案については、特になく、登録する場合、進路はコンサルタントで決まっていると言えそうです。

ムービンの使い道とは?

あくまでムービンは現在コンサルティング業界で働いている人向けの転職エージェントだと感じました。

他業種(銀行、証券、総合商社、メーカーなど)からコンサルを目指すのであれば、下記のエージェントを利用することで、経歴書など書類対策、面接対策、的確な求人紹介を受けられる傾向が高いです。

ムービンは登録者のバックグラウンドチェックも徹底していて、かつ候補者をサポートするというよりも、クライアントであるコンサル企業の代わりに候補者を審査する側面が強いです。

そのため、コンサル未経験であれば、間違いなく、大手エージェントで候補者をよりサポートしてくれるエージェントを選ぶべきです。

最後に、利用したエージェント別の評価一覧をまとめておきます。

【マッキンゼー、ボスコンのBIG2なら】
・ムービン(公式サイト:https://www.movin.co.jp/

【ATカーニー、ベイン、デロイト、アクセンチュア、アビーム、P&G、総合商社などへの転職なら】
・JACリクルートメント(公式サイト:https://www.jac-recruitment.jp/

【コンサル転職では使えない】
・ビズリーチ、doda、リクルートエージェント

ビズリーチはヘッドハンターの登録が多いイメージで利用したものの、実態としては個人運営(フリー)の転職エージェントが登録しているだけで、特別レベルの高い求人提案があるわけではなかった。

タナベ、船井など日系コンサルならムービンでも、ある程度の紹介とサポートは期待できるとは思いますが、外資系であれば、よりコネクションが強く、サポートにも注力しているエージェントのほうが勝算は高いと感じました。

大手エージェントについては、コンサル転職が苦手なエージェントもありますが、アクセンチュア、アビームなどの他業種からの採用を積極的に行っているコンサルティング求人を優先的に紹介してもらえますので、ムービン登録前に利用する傾向が強いです。

コンサル転職に定評のあるムービンですが、セレクションが厳しく万人が利用できるエージェントではないようです。

ただ、登録して面談までいければ非常に高い確率で大手コンサルにアプライできますし、バックグラウンドに自信のある人なら登録しておくべきエージェントの一つであるといえます。

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