ケースバイケースではあるが、私の結論としては下記に問題なければ、転職エージェントは必要ない。
・年収交渉の場でアグレッシブに行けるか?
外資系転職はエージェントを利用していれば日系企業への転職と変わらないが、直接応募などでエージェントを使わない選択肢を取る場合は、交渉と調整にリソースを割く必要はそれなりにある。
外資系企業転職で絶対に避けたほうがいいエージェントの特徴
日系企業から外資系企業に転職するに当たって、私が意識したのは下記だった。
・その外資系でないといけない志望動機を的確に
外資系転職で評価されやすいポイントをエージェントに上手くアドバイスを貰ったことで、就職活動とは違って上手くアピールできたのが勝因と感じている。
外資系企業といってもピンキリで、どうしようもないクズ外資企業の求人もあれば、マッキンゼー、ゴールドマンサックスなど超一流と言われている外資系企業まで様々ある。
利用した転職エージェントで使えたのは2社のみで、それ以外は外資系のコミッション制の営業求人ばかりの紹介だった。
マイケルペイジを利用して感じた地雷系の紹介求人の特徴としては下記。
・コミッション制の外資系営業求人(保険、医療機器など)
・担当エージェントに知識がない
「外資系企業を紹介します」と言っているエージェントは多くても、コミッション営業などの使い捨て求人が多く、キャリアアップが期待できる優良求人を紹介してくれたエージェントは少なかった。
私はDaijob、ビズリーチ、リクルートエージェント、リクナビNEXT、ISSコンサルティング、キャリアクロス、JACリクルートメントなど外資系企業への転職でお勧めされていたマイケルペイジに登録したが、実際にまともな求人紹介があったのは下記の2社のみだった。
〇JACリクルートメント
〇リクルートエージェント
他のエージェントについては、プルデンシャル生命などフルコミッション制の外資系保険会社、外資MR系の超絶ノルマ営業職等が多く、キャリア的に長続きしなさそうな求人紹介が多かった。
△Daijob
△ビズリーチ
×アージスジャパン
×コトラ
×コンコード
×アンテロープ
×ISSコンサルティング
×アズールカンパニー
×マイケルペイジ
上手く他業界から外資消費財メーカーに転職できたのも、英語力というよりはエージェントと一緒に今までのキャリアから職務経験などアピールできたからと自己分析している。
Hays(ヘイズ・ジャパン)とレイスの悪評が多い理由
外資系転職エージェントで評判が悪いのは、マイケルペイジ、ヘイズ、レイスだと思うのだが、突然職場にリクルーティングの電話をしてきたりするといった苦情がネット上でも多い。
彼らの手法としては、電話営業でリスト獲得というのが主な狙いであるが、例えばプルデンシャルなど外資系でもランクの下がる企業の求人をねじ込むためにも、電話営業でヘッドハンティングする程度の人材を狙っていると言える。
外資系転職では特にエージェント選びが重要にはなるのであるが、こうした原始的なアポイントで業績を伸ばそうとするエージェントは避けたほうが賢明だと言える。
後述するDAIJOBのほうが、そうしたプッシュ型の営業は少なく、登録者のみを対象にして転職サポートをしているので、そちらを信用したほうがマシという判断ができるのではと思う。
レイスについては、外資系ヘッドハンティング企業のように見せているが、実質的には日系企業であり、こちらも特に外資系エージェントというわけでもないので、気にする必要はない。
ヘイズ自体は、外資系で外国人のヘッドハンターも多く、日本で妻子と一緒に暮らしたいと思っている外国人が中心で、電話営業でファーストコンタクトがなければ、そちらのほうがいいかもしれない。
マイケルペイジの評判が悪い理由
マイケルペイジに登録して感じたのは、英語力はないよりはあったほうがいいが、日本国内の外資系企業に勤めるのであれば、英語力は必須ではないという点であった。
※海外ブランチなどへの出向(アメリカ、シンガポールが多い)も考えられるP&G、シスコなど、海外支社への転籍がある外資系の場合は英語力は求められるケースはある
ただ、国内拠点を中心とする外資系企業についてはJACリクルートメント、海外拠点込みで外資系を探す場合はTOEIC700点が必要となるリクルートエージェントで紹介が多いので、上手くエージェント間でも住み分けができていると感じた。
英語を自分の長所としてアピールすることを検討しているのでない限り、TOEIC、TOEFUL、IELTSなど今から取り直してアピールするなどの必要性は全く感じないし、エージェントでも英語力について問われることはなかった。
マイケルペイジの紹介求人については、日系グローバル企業の求人も多く混じってくるため、外資系メインで使うのは厳しいと感じただけでなく、そもそも担当エージェントなどがついてくれるわけでもないので、求人探し自体が難しいと感じた。
マイケルペイジで紹介される日系企業と外資の給料比較
マイケルペイジで紹介のある外資企業の年収については殆ど日系企業と変わらず、500万円~800万円程度のものが多かった。
管理職求人であっても年収1000万円超えるものは、かなり珍しく人件費を抑えた外資企業の求人案内が多かった。
大学時代から英語を使った仕事をしたいと考えていた私だが、志望していたメーカーに入社してからは英語を使う機会は全くなく、国内の企業相手の営業職として働いていた。
社内異動なども申し出たが、国内営業部で頑張ってほしいと言われるだけで、海外営業部門や海外拠点への異動は成立しなかった。
そんな時に「外資系企業へ転職した後輩の話」「何人かの同期も転職活動を進めている話」を聞いたことで、自分自身も転職を決意し、Daijobでは希望の求人は見つからなかったものの、最終的には外資系メーカーのマーケティング職に転職することになった。
給料水準も日系企業の新卒から僅かずつしか上がらない年功序列の給与体系と違って、毎年のアップ幅も大きく、転職時点で年収ベースでプラス500万円ほど達成することができた。
マイケルペイジの場合は業界を絞る必要はない理由
マイケルペイジの場合は、入社時点でそういった業務内容を担当するのかは自明なので、業界で絞るよりも職種で絞るほうが希望求人で転職しやすいです。
また、外資系企業と言っても、色々とあって、外資系メーカー、保険会社、金融、コンサルなど幅広くあります。
私自身は、日系メーカー勤務だった経験を活かして「コンサル」「メーカー」を中心に転職活動を進めました。
外資系コンサル、メーカーに惹かれた点
・給料水準の高さ
・高度なスキル、経験を積める
・英語を使った仕事経験
金融、保険会社にも興味はありましたが、自分の経歴的には「コンサル」「メーカー」で転職活動を進めることで、外資系企業の上記のようなメリットを享受して転職活動を成功させられるのではないかと仮説を立てました。
具体的なエージェントとしては、下記。
・コトラ
・ムービン
・アズール&カンパニー
・ISSコンサルティング
・アンテロープ
・コンコード
・DAIJOB
・マイケルペイジ
・ランスタッド
・ロバート・ウォルターズ
上記のような外資転職に使えると言われているエージェントでも、実際には大して外資系企業の案件を持っていなかったりするので、個人的には注意が必要だと思っている。
20代、30代でマイケルペイジを利用するメリット
英語スキルについては、外資系では初めは使わないものの役職が上がれば接する機会も増えていきます。
そのため、40代~50代で始めて外資系に転職しても英語で仕事をする環境に若いうちから慣れておかないと、年を取ってからでは遅すぎると感じていました。
これは自分の父親が、50代で突然の海外勤務を命じられて対応できていない話を聞いて強く感じていました。
外資系企業であれば、転職した後輩からも英語で仕事をしているなど話を聞いていたおり、転職して早く英語を使える環境で仕事をしたいと外資系企業への転職を決めました。
日系企業でも、楽天が社内公用語を英語にするなど、最近だと日系企業でも英語を使う会社が増えていますし、日系企業にいても十分チャンスはあるように見えます。
ただ、知り合いの話を聞いていると、日系企業だと日本人が中心ですし、実際のところそれほど英語を使っていないという話を聞いていました。次の転職で日系企業に入っても、今と同じく自分の思い通りの環境では仕事ができないと思ったため、後悔がないようにと外資系企業への転職を決めました。
外資系企業への転職後のキャリアパスとリタイアプラン
日系企業に勤務しているとあまり話題に上がりませんが、マイケルペイジの場合は、殆どの人が常に意識しているのがリタイアの計画です。
完全なアーリーリタイアをする人は少ないのですが、年収3000万円~5000万円前後をコンスタントに達成できる年が、5年以上続けば税引前年収で1億5千万円~2億5千万円程度の収入になります。
税金をそのまま支払う人もいますが、殆どは不動産投資など始めて節税しつつ、外資系サラリーマン収入とローンでレバレッジをかけて「30代~40代」で一度外資系企業を辞める人は多いです。
マイケルペイジでは年収500万円~800万円程度の外資系求人が多かったのですが、リタイアを考えたうえで、転職するとしたらどのような計画が描けるのか考察してみました。
外資系企業勤務後の日系企業への天下り
完全な天下りというわけではないですが、外資系企業に勤務しているとコネクションも否応なしに増えるので、日系企業からスカウトは多く来るようになります。
マネジメントポジションでないと日系企業は社畜などと言われるように厳しいのですが、管理職であれば部下に指示をだすだけで回ります。
日系大手企業の管理職であれば、年収1000万円~1500万円程度を貰いつつ、不動産事業も自分で回してと半ばアーリーリタイヤのような生活が可能です。
外資系企業で5年ほど年収3000万円以上を貰いつつ、ローンをしっかりと組んで物件購入して安定資産を築きつつ、仕事のレベルの低い日系企業に流れて余生を過ごすキャリアパスの人は多いです。
マイケルペイジ紹介の場合は、殆どが年収1000万円達成も難しく、外資の悪い点である解雇規制は緩めなので、早めに経験を積んで再転職してしまう以外に、老後まで生きる道が見えないと感じました。
自分で起業という選択肢もあるため外資系企業転職後のキャリアパスは幅広い
日系企業に勤めあげるのは、一般人には鉄板ですが、キャリアパスという点では、基本的に9時~18時プラス残業〇〇時間を40年間ほど完遂しないとリタイヤできません。
一方で外資系企業であれば、生涯賃金を5年~8年ほどで稼ぎきることも可能ですし、仮に稼ぎ切らなくても日系企業に流れたり、不動産投資、起業などで細く長く稼ぎきることも可能です。
20代~30代のうちであれば、一度外資系企業に転職して、高年収を目指すチャンスなので、チャレンジしておいて損はないというのが私の見解です。
当然、激務の企業もありますし、高年収でもホワイトな外資系もありますが、その辺りの情報はマーケットではシェアされにくいので、エージェントに聞くなり、自分で調べるなりして転職先は厳選するのがいいと思います。
外資系転職でクリアするべき3つのポイントと業界別の職種
最終的に、希望していた業界の一つである「外資系メーカー」への転職を成功させた私ですが、実際に転職活動を進めていくうえで下記の点で苦労しました。
外資系企業への転職で苦労したポイント
・求人が見つからない
・書類作成の方法が不明
・面接対策ができない
上記のように、根本的に求人が見つからなかったり、レジュメの書き方が分からない、面接で何を聞かれるのか分からないなど、多くの悩みを抱えていました。一番苦労したのは、求人探しで、片っ端から気になっていた外資系企業の公式サイト「Recruit」のページを見るのですが、あまり募集がかかっていませんでした。
私は初めは気になる資系企業のホームページを見て、募集中の求人を探しましたが、実際に応募して面接に行くのは不可能だと感じました。
外資系転職においては、企業に直接アプライして面接までもっていくことは殆ど不可能に近いです。
日本では、アメリカのようにソーシャルメディアを使ったヘッドハンティングや、SNSでのクローズドな求人公開があまりメジャーではないからです。つまり、日本で外資系転職を成功させようとするのであれば、間違いなくエージェントの力を借りることになります。
外資系転職でエージェントを使うメリット
・外資系企業の求人が集まりやすい
・外資系の面接形式をレクチャーしてくれる
・外資系特有のレジュメの書き方サポートがある
上記の点で、質の高いサポートをしてくれたエージェントは、最終的に内定獲得と言う結果につながったので、上記の3つの軸を基準にエージェントを選んでみるのが良いと思います。
外資系銀行、投資銀行の求人傾向と年収例
主な外資系銀行を分類すると、下記のように年収別にクラス分けできます。
Aクラスとしてゴールドマンサックス、メリルリンチ、モルガンスタンレー、JPモルガン、バークレイズは年収が入社直後から非常に高く、ドイツ銀行は、直近では業績不振やEUまわりの金融不安から、株価がクラッシュしており、日本ブランチの閉鎖もありえるのではないかと言われています。
またシティバンクは日本から撤退しており、すでに三井住友プレスティアとして営業をしており、入社していた従業員も基本的には転籍になっているようです。
その点で考えても、ドイチェ(ドイツ銀行)も日系大手銀行に吸収されるのではないかとみており、外資系銀行は常に日系に出戻りしてしまうリスクがあると感じています。
ただ、その代わりにMD(マネージングディレクター=日本支社社長)、VP(ヴァイスプレジデント=副社長)、パートナーまでは無理だとしても、プレイヤーであるアソシエイトレベルで5000万円程度までは現実的な数字であり、20代の5年~7年間で億稼いで、セミリタイヤ的に日系の緩い会社で年収1000万円くらいで働くのが流行っているようです。
ちなみにBクラスのUBS、フィデリティ証券、クレディスイス、BNPパリバ、HSBCホールディングスなどは入社難易度のわりにリテール系の仕事は多く、給与水準も上述のAクラス外資系銀行の半分程度だと想定しておいたほうがいいようです。
外資系広告代理店への転職対策
マッキャンエリクソン、ケー・アンド・エル、TBWA(オムニコム系)などが大手だと有名ですが、結局は日系の電通、博報堂で全てのクライアントの窓口を握っていることもあるので、BtoBで会社間で直接取引しても、実際には電通系の出向社員が渉外や調整役であることが殆どなので、そういった仕事になりがちだと言うことは覚悟しておいたほうがいいようです。
給料については、外資系だからといって電通、博報堂などより高いわけでもなく、支店長レベルにならないと高給を貰って早期リタイヤなどを計画することは難しい年収レベルです。
それでも1000万円は余裕で目指せる業界でもあり、基本的にはクリエイティビティの高い制作系の仕事に関与することはできませんが、対人能力に自信があり、広告業界で勝負してみたい、電通、博報堂などは新卒の時に落ちたからもう行きたくないなどの要望があれば検討していいレベルの業界だとは感じました。
ただ、基本的にはクリエイティブ系の仕事は外注することが多いようで、社内で実際に担当できるポジションはないので、アカウントプランナーなど営業系の汗かき役ポジションが多いということは念頭に置いておくべきです。
条件を満たした外資系転職で使えたエージェント評価まとめ
私自身は、外資系コンサル2社、外資系メーカー4社で面接を受けて、最終的に外資系メーカーで2社内定を貰いました。
ただ、転職活動を進めるにあたっては、外資系転職で検索して出てきたエージェントに一通り登録して使ってみましたが、ホームページでは外資系転職のサポートが手厚いと書いてあっても、実際には担当エージェントが日系企業専門だったり、ちぐはぐな対応のエージェントもありました。
ここでは実際に私が登録した7社のエージェントの評価(感想に近いかも)を一覧にしてまとめておきます。
・JACリクルートメント
公式サイト(登録1分、履歴書不要):https://www.jac-recruitment.jp/
国内を拠点とする鉄板の外資系企業の求人は、ほぼ100%持っていると考えて問題なく、他のエージェントがただ外資系企業を紹介するのとは違って、個別の対策についてのアドバイスも非常に精度が高いです。
唯一欠点を上げるとすると、リクルートエージェントと比べると、海外拠点で働く機会のある外資系企業の求人は少ないので、初めから海外勤務を前提として転職先を探しているのであれば、リクルートエージェントを利用しておいたほうがいいです。
普通に国内の外資系企業を探すだけであれば、JACリクルートメントのほうが網羅率が高く、対策を建てられるエージェントが在籍しているので(リクルートエージェントは一部のエージェントが外資系転職に対応できる)、JACがファーストチョイスで間違いないです。
・リクルートエージェント
公式サイト(登録1分、履歴書不要):https://www.r-agent.com/
TOEIC700点以上あるというのが条件にはなりますが、リクルートエージェントは国内のエージェントではJACと同様に外資系企業の求人が多く、担当エージェントのレベルも高いです。
海外拠点の求人紹介も多いので、TOEICスコアがある人はJACだけでなく、リクルートエージェントも利用しておいたほうがいいです。
英文レジュメの添削(外資系でも必ずしも必要という訳ではありませんが)、志望動機のブラッシュアップ、肝心の外資系求人も英語力に合わせて紹介してくれます。
TOEICでは点数が高くても、実際にビジネスでは喋れないという不安を持っていた私でも、リクルートエージェントでは「ポテンシャル」で採用してくれる外資系企業(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン、P&G、外資系保険会社、医療機器メーカー、AMAZONなどネット系)の紹介があり、英語がビジネスでは使えないからという引け目についても対策をしてくれました。
・doda
リクルートエージェントの次に大きい規模の転職エージェントなのですが、DAIJOBなどの外資系専門サイトよりも、直接的に転職サポートしてくれるので、初めて外資系転職する私のような人材には合っていました。
後ほど説明するDaijob、キャリアクロスなどは、外資系企業の求人が掲載されていても、自分で細かくジョブディスクリプションなど読み込まないといけないのですが、リクルートエージェントとdodaでは担当エージェントがヒアリングの中で拾ったスキル、経験を元に外資系企業を紹介してくれるので、やりやすいと感じました。
・マイケルペイジ
外資系には強いようですが、TOEIC800ある自分でもセレクションで落ちたりしたので、審査が意外と厳しいと思います。
セレクション次第ですが、使えればそれなりに外資系企業への転職はしやすくなるようです。個人的にはリクルートエージェントのほうがTOEIC700点以上あれば優遇して対応してくれるので、重宝しました。
・アデコ
アデコはスイスに本社を構える外資系人材会社で、外資系企業の求人案件が多そうに見えるのですが、実際には外資保険会社の「派遣、契約の営業職」が多いです。そのため、キャリア構築も難しい仕事ですし、完全出来高の仕事なので、外資系企業でキャリアを作っていきたい人には向いていないです。
下記外資系エージェントで外資系に特化しているエージェントについても評価をまとめていますので、参考にしてみて下さい。
マイケルペイジは営業系の職種が多かった
マイケルペイジですが、基本的に国内の外国人ターゲットにしているのか、求人募集から英語で全て募集が行われており、面接なども全て英語であるため、利用のハードルは高めです。
印象としては、マイケルペイジのエージェントが外国人であることが多く、基本的に日本語が喋れないのではと感じました。
エージェントには、日本人と結婚して日本に住んでいるタイプの外国人が多く、殆ど男性なイメージです。
エリクソン、BMWなどの外資系企業から、日産などの日系企業のグローバルポジションの採用が多いです。
日系企業は基本的に、日本国内の外国人を一本釣りしようとしているスタンスで、年収も日本人向けのものよりも高くなっていると感じました。
派遣向けの求人紹介もありますが、後述のヘイズなどと違って、規模間は小さく、あくまで正社員向けの転職サービスと取られて問題ないかと思います。
マイケルペイジは派遣メインの求人ラインナップ
派遣求人の数が多く、外資系企業に派遣や契約社員として転職するのにはありですが、正社員転職の場合は、外資系で全て英語対応にも関わらず、普通に年収500万円程度の求人案件もありました。
待遇全体としては、やや貧弱で、帰国子女、外国人でも条件が安く雇える人材が多いように感じました。
英語で全てのやり取りができて、面接も英語で、実際の業務は日本語が多いとしても、そうした人材を500万円程度で雇える可能性のある日本は、他国と比べても賃金水準が安いです。
マイケルペイジについては、アメリカなどであれば、平均年収も600万円~700万円となってくる中で、500万円である程度の人材提案ができるのは、営業面でもやりやすいのではないかと思います。
マイケルペイジは派遣と正社員が同じくらい
流してやっている日本での人材事業ですが、派遣と正社員に半々程度の注力をしているようで、日本マーケットはヘイズでもそうでしたが、優秀な人材でも単価が取れないため、苦労してエグゼクティブ案件をとってもマージンが小さく、やる気に関してモチベーションが上がりにくいのではと思いました。
アメリカ、イギリスなどであれば、エグゼクティブといえば年収3000万円クラスは当たり前ですが、日本については年収800万円以上から、エグゼクティブと言われており、管理職ポジションでも立場が弱いです。
にも関わらず、日本はサービスの要求レベルは高いですから、営業要員、エージェントには、日本人が最適です。
それでも、ランスタッド、日本では比較的うまく回しているアデコなどと比べると、規模間は小さく、敢えて利用する必要は感じませんでした。
ノルマ意識については、それほど高くはなく、アグレッシブさはないので、初めての利用でも安心して使えるのですが、かといってオフィスに行っても得られる情報には限界があり、マンパワー、ヘイズ、ロバートウォルターズと日本に申し訳程度に進出している転職エージェントの一角なのかなというのが印象です。
求人の質は似ていて、イメージと違う求人が多いです。担当エージェントのサポートも特別手厚いとは感じず、分かりにくいことを聞きにくい雰囲気があったので、利用するのは辞めました。
外資系企業への転職エージェントを利用するうえで気を付けた点
エージェントが力を持っているほど、外資系企業の面接回数は減る傾向があります。たとえば、あるエージェントで出身大学や経歴が事前に確認できているならば、筆記試験が免除されたり、初めから役員面接で面接回数が減ったりするケースがあります。
現場社員と担当エージェントのリレーションが親密であれば、現場社員による面接の必要がないからです。
とはいえ、そういった面接回数の免除が期待できるのは、よりコネクションを持った転職エージェントのみで、自分が使ったなかだと「リクルートエージェント」でエージェントから第1志望の企業で強めにプッシュして貰いました。
外資系企業への転職するうえで、英語力は欠かせないのですが、具体的にはTOEIC700点くらいあれば、ある程度評価して貰えます。
以前までは、外資系というのは、日系企業に行けなかった人が渋々行くところというイメージが強かったせいか、40代、50代社員の場合は英語を話せない人もいるようですが、今は社内でもTOEICを受けさせられたり、英語への対応を迫られているようです。
そうはいっても、英語力についてはTOEIC700点あれば、英語は問題ないと判断されるケースが多いので、それほど大きなハードルではないと思います。
特に、外資系へのコネクションの強い「リクルートエージェント」については、TOEIC700点以上で「グローバルプレイヤー」として認定されて、企業への売り込みを積極的にしてくれるため、700点以上点数がある人は積極的にリクルートエージェントを利用したほうがよいです。
外資系企業のレイオフ(解雇)について
日本では労働者は非常に守られた存在であり、外資系企業といえども日本で活動する企業であれば、日本の法律に従わざるを得ません。そのため、不景気だからと言って、突然首が切られることはまずありません。むしろ、どうしても首を切る必要があれば、莫大な退職金を企業側は用意する必要があり、通常の待遇で迎え入れらている社員には基本的には縁のない話です。
近年、有名になりつつある外資系企業のPIPプログラムを用いた解雇手法についても、日本では多くのケースで違法であると想定されています。PIPというのはPerformance Improvement Program=業績改善プログラムのことで、社員に対して不当な目標設定を行い、精神的に追い詰めたり、達成できないからと解雇理由にするシステムで、悪徳な外資系企業で用いられていた手法です。
しかし、この手法についても、こちらの法律事務所で説明のある通り、違法であり、現在は殆ど行われていません。日本で働く以上、労働者の権利は非常に強力なものですので、問題なく転職活動をするべきです。
参考リンク:ベリーベスト法律事務所、外資系企業のよくある不当解雇のケース(https://www.futokaiko.jp/example/)
レジュメの書き方、面接の特徴
外資系の企業のレジュメ、インタビューというのは、日系企業のそれとは大きく異なります。多くの外資系企業においては、通常業務は日本語ですが、レポーティングは英語で、外国人の支社長に報告したり、本部に英語でレポートを提出する必要があったりします。そのため、レジュメについても、英語で記載するように求められることがあり、いくらTOEICの点数が高くても、英語レジュメはなかなかハードルが高く多くの希望者にとって難関になっています。
しかし、マイケルペイジを利用している候補者の多くは、エージェントにレジュメの添削や構成の指導を受けることができるため、正しいエージェントに巡り合えていさえすれば、特に問題はなかったと回答されるケースが多かったです。志望動機と連動して、レジュメの添削を行うことができる優秀なエージェントに巡り合うことでエージェントへの評価が高まっていたのがリクルートエージェントでした。
面接対策についても、外資系に特化したエージェントというのは英語での簡単な受け答えの指導、外資系で好まれる回答方法などレクチャーが多かったと結果が出ています。その点で、エージェント自体が外資系のアデコよりも、日系で日本人候補者の気持ちを考慮できるリクルートエージェントのほうが丁寧で具体的に添削してくれました。